20代 男性
2011年9月~11月 (12週間)
日常会話マンツーマンコース 4時間コース
発音&リスニングクラス(6週間) 2時間コース
プレゼン&ディスカッションクラス(6週間) 2時間コース
Twitter: @Kohei_41
Blog: K’s branding
都内の大学に通う大学4年生です。4年の後期から半期の休学を申請し3ヶ月間のフィリピン留学をしました。前期の段階で就職活動をしていましたが,漠然とアジアで働きたいという思いが数年前からありその上で「英語」と「アジアの文化・生活」に対する理解が必要であると考えていたので以前からツイッターを通じて親交があった井坂氏が代表を務めるCNE1で留学をすることを決意し,また私は井坂氏のツイッターを通じて伝わる理念や考え方に共感したので他の語学学校を比較検討せずにCNE1一本に絞って決めました。
私の場合はフィリピンで英語だけではなく文化・生活などに対する理解を深めたいという思いがあったため,数週間ではなくフィリピン留学では比較的長期とされる3ヶ月間という留学期間に設定しました。
この留学体験記では私が過ごしたCNE1での3ヶ月間を日常生活、施設/環境、授業の3点から振り返りたいと思います。良い点も悪い点も忌憚なく書いていきますのでこれからフィリピン留学を検討されている方やフィリピン留学に行くことが決まっている方のお役に立つことが出来れば何よりの幸いです。
日常生活
先ずは私のフィリピン留学中の1日のスケジュールを紹介します。もちろん平日と休日では過ごし方が少し異なりますが今回は授業がある平日のスケジュールを紹介させて頂きます。ここではフィリピン留学を上手に過ごすために必要な心構えや考え方を示します。
1日のスケジュール
<平日>
6時 | 起床 |
---|---|
7時 | 朝食 |
8時~10時 | プレゼン&ディスカッションクラス |
10時~12時 | *授業なし |
12時~13時 | 昼食 |
13時~15時 | 日常会話マンツーマンコース |
15時~16時 | *休憩 |
16時~18時 | 日常会話マンツーマンコース |
18時~19時 | 夕食 |
19時~20時 | 休憩 |
20時~23時 | *予習&復習(音読) |
23時~6時 | 就寝(毎日7時間睡眠) |
私はこのスケジュールを3ヶ月間ほぼ継続しました。正直に言えば非常に「地味」な生活を平日は過ごしていました。ただしフィリピン留学を成功させるために重要なことは早い段階で自分だけの「生活習慣」を確立することだと考えています。特に短期留学をご検討されている方の場合はこの「生活習慣」を短期間で確立することが出来るかが勝負です。
皆さんがそれぞれの生活習慣を身に付けることが出来れば周りにも影響されずに,ご自身のペースでフィリピン留学を楽しむことができるようになります。
特にCNE1の場合は食事/洗濯/掃除などをスタッフの方々がして下さるので,私は勉強に思う存分集中することができました。ただ日常生活で少し悩んだ点と言えば,寮での共同生活のためどうしてもルームメイトと生活習慣の違いから就寝時間やエアコンの温度設定などで意見が合わないこともありました。私は4人部屋でしたので,ルームメイトとお互いに話し合いながらこの点は解消しました。これも共同生活の醍醐味であるとポジティブに考えることが出来れば楽しい共同生活を送ることができると考えています。
イベント(毎週金曜日の飲み会)
もちろんストイックに勉強するだけではフィリピン留学を楽しむことはできません。CNE1では毎週金曜日の夜に飲み会(Drinking party)が開かれます。こちらは幹事役の生徒さんが飲み会の参加予定者の方から約100ペソ(日本円で約200円)を集金し行われます。こちらの飲み会は基本的に自由参加なので都合が悪い場合は欠席も可能でした。またこの飲み会には学校と同じ敷地内の寮で生活している先生たちも参加するので,授業ではなかなか聞けない先生達のお話を聞くことが出来るのでより一層先生とお酒を飲みながら親睦を深めることができました。
また日本人学生で入学したばかりの方々とはこの飲み会を通じて仲良くなることが出来たので,ぜひ参加することをお勧めします。値段も約100ペソでたくさんのお酒を飲むことが出来るのでお酒好きの私にとっては嬉しい限りでした。
週末の過ごし方
私は授業の関係で平日は外にあまり出かけることが出来なかったので,休日は積極的に外出することを心がけました。外出する理由は主に①リラックス/気分転換のため②先生達以外の人達と英語でコミュニケーションをとるため(=アウトプット)です。
まずは①についてですが,せっかくフィリピンに来たのだから勉強だけで終わらせるのは非常にもったいないと考えていたのでマニラやバギオという都市にバスで出かけるなどしていました。CNE1は田舎に学校があるため都市部とは異なり娯楽が非常に少ないです(一番近くのショッピングモールまでバスで約20分)。
この点は留学前に詳細を調べておくべきだった点と反省しています。そのためマニラやバギオまでバスで約3~4時間かけて遊びに出かけていました。ただこの時ばかりは勉強のことを忘れてまるで小学生の遠足のような気分で他の学生と一緒におしゃべりをしながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。平日と休日とのメリハリを付けることが非常に大事であると感じました。
次に②についてですが,私の中で非常に重要視している考えです。というのも長期間学校で先生達と授業をしているとどうしてもその先生達の英語に対して「慣れ」が起きてしまいます。
彼らの仕事は先生であるため丁寧に手とり足とり英語を私たちに教えてくれます,また彼らは代表の井坂氏やヘッド講師などの教育をしっかり受けているため非常にキレイな発音をしてくれます。しかし,本当に大事なことは学校外で先生以外の人達と自分の英語でコミュニケーションをとることが出来るのかという点です。意外にこの点を忘れている方が多いので意識しておく必要があります。もちろんまだ英語に慣れていない段階では先生と英語でコミュニケーションをとることが最優先ですが,慣れてきたら先生以外の人達と積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとすることで自らの成長と課題が見えてきます。
私の場合は実際にマニラやバギオの人たちに自らの英語が通用するのかを試しました。そこで自らの英語が学校外でも通じることに自信を覚えました,一方で時間や金額などを口頭で言われると瞬時に判断するのが遅いという課題が見えたのでその後はこの点を会話の際に注意していました。これは学校の外に出ないと気付かなかったことだと改めて思います。
環境/施設
CNE1は周りが自然に囲まれており田舎情緒あふれる場所にありました。先ほども書いたとおり娯楽は非常に少なかったですが,その分勉強に集中することが出来たので私にとって最適な環境でした。もちろん留学前から虫(ハエやアリ)が多いという話は聞いていたのでさほど気になりませんでしたし,都市部ではないため周りも静かで落ち着いた雰囲気でのんびりと学校生活を送ることが出来ました。特に自然が好きな方にはお勧めです。
施設については教室/部屋/トイレ/シャワー/食堂などはスタッフの方々が毎日掃除してくださるので快適に利用することが出来ました。特にシャワーでお湯が出ることと食堂でのバランスのとれた食事には非常に感謝しています。日本では当たり前のことがフィリピンでは当たり前ではないので,小さなことに感謝する大切さも学びました。またフィリピンでは停電が起こることが多いのでその際にエアコンやインターネットを利用することが出来なかったのは厳しかったですが,停電中に先生と教室の外に出て授業することなどもあり今になっては良い思い出です。
授業
先生/クラス
私はグループクラス2時間&日常会話マンツーマンクラス4時間の1日計6時間の授業を受けていました。グループクラスの最初の6週間は発音&リスニングクラスで残りの6週間はプレゼン&ディスカッションクラスを受講し3~4名の学生と一緒に勉強をしました。
「発音の大切さ」を発音&リスニングクラスでしっかりと学ぶことが出来ました。日本では発音を軽視する傾向があるため苦手な方が多いのは事実です。しかし,発音の基礎を身につければその後の会話に必ず役に立ちます。
プレゼン&ディスカッションクラスでは,「自分の意見」を他の学生の前で述べて且つその意見に対する理由を論理的に説明する能力を磨くことが出来ました。日本人が特に苦手な分野ですが,私はこの授業を通じて間違いを恐れずに自らの意見を言うことと自発性を鍛えることが出来ました。
また社会人の方とクラスメイトになる機会が多く,実際のビジネスなどに関するお話を聞くことが出来たので私も「仕事やビジネスの内容」を英語で説明できるようになりたいと強く感じました。
留学前はフィリピン留学の最大の魅力なのでマンツーマンを6時間とも考えましたが,グループコースを通じて他の学生と自らのレベルを比較しながら現状を確認することにしました。また,グループコースは生徒の質で授業のレベルが大きく変動するのでどれだけ授業で高いパフォーマンスを発揮できるかが重要になります。この辺りの話は代表の井坂氏やインターンに相談してみてください。
スピーキングテスト
CNE1では生徒の実力を図るものとしてスピーキングテストを実施しています。私は入学前のテストを含めて計4回のスピーキングテストを受けました。このテストの結果を基に教科書の選択や今後の授業方針などが決まり,またこのテストを通じて自分の実力を把握することが出来たので非常に良かったです。
細かい点数の話は割愛しますが,スピーキングテストの直前には必ず担当講師に「次のテストで○○レベルまで必ず行く」ということを宣言していました。こうすることで自分のモチベーションを上げていました。
卒業直前のテストで目標のレベルを超え,そのことを担当講師に報告した時にまるで自分のことのように喜び握手を交わしてくれた時は本当に嬉しくて幸せな気分になりました。もちろん「自分のため」ではありますが,それに加えて「他人の期待」に応えることが出来たので非常に達成感がありました。私の英語力が向上したのは彼らのおかげです。
勉強法/勉強習慣
細かい勉強法の話は私のブログに詳しく記載しているのでそちらで紹介したいと思います。私は留学中に重視していたことは授業後の「自習時間」と「先生達との談笑時間」のバランスを保つことでした。先ほど示した1日のスケジュールの中で「授業なし」「休憩」「予習&復習(音読)」を有効活用することを常に考えていました。
特に私は「授業なし」の時間に授業がない先生やCNE1に面接/トレーニングに来ている人達の会話の中に自発的に入り彼らとみっちり英語でコミュニケーションをとっていました。この時間は非常に贅沢な時間でこれをほぼ毎日繰り返したことで力が身に付いたと考えています。皆さんには留学前になんとなくでも構わないので自分なりの「勉強スタイル」や「学習バランス」などを考えておくことをお勧めします。
ブログ:「フィリピン留学を成功に近づけるために大事な7つのこと」
プレゼンテーション
私は11月25日に先生や生徒が理解しやすく且つ自分の得意分野でもある「フェイスブック」についてのプレゼンテーションをしました。CNE1では卒業前にプレゼンテーションをやりたい人がインターカルチャルクラスの時間を利用してプレゼンテーションを行うことが出来ます。これは強制ではないのでやらなくても良いのですが,私は「英語」で先生達を含めて大勢の前でプレゼンテーションをすることが出来る貴重な機会だと考えて,卒業日の2週間前からプレゼンテーションの準備を始めました。
プレゼンテーションは大学の授業で何度か行ったことはあるものの,英語でやるのは初めてだったので非常に苦戦しました。そこで担当講師に「プレゼンテーションを成功させたいので協力してほしい」ということを伝えると,彼女は2コマ(50分×2)あるうちの後半50分を利用して毎回私のパワーポイントのスライドと原稿を厳しくチェックしてくれました。
特に文法,表現,動画や挿絵の入れるタイミングやジョークを言うタイミングなど細かいアドバイスをしてくれたおかげで本当に良いプレゼンテーションを行うことができました。当日は先生と生徒合わせて30人以上の方々に集まって頂き本当に楽しい時間を過ごすことができました。
プレゼンテーション終了後に担当講師と自分の発表を振り返りつつたくさん褒めてもらいました。プレゼンテーションが終わった後の達成感と爽快感は,実際にプレゼンテーションをした人にしか分からないものなのでぜひ皆さん恐れずに挑戦してください。
最後に
この留学体験記を締める上でCNE1の課題と私がCNE1で学んだ大事なことを記します。
先ずCNE1の現在の課題は「日本人学生の急増に伴う様々なシステムの遅れ」「教師の数と質の問題」「韓国人学生と日本人学生のバランス」「食事の問題」「生徒とスタッフとの情報共有不足」など多々あります。特に「韓国人学生と日本人学生のバランス」についてはこれからフィリピン留学を検討されている方にとって非常に重要な部分だと思います。
CNE1の場合,どうしても日本人学生が多いため日常生活の中で日本語を利用する機会が多いのは事実です。この辺りの情報を今後は代表の井坂氏やインターンの方々は明確に伝える必要があると感じました。ただ,日本人学生以外に多くの気さくなフィリピン人講師がいるので彼らに積極的に話しかける自発性と工夫が生徒には求められます。この点を意識することができるかによってフィリピン留学の価値が変わると考えています。
次にCNE1で学んだ大事なことについてです。第三回目のスピーキングテストが終わった後にヘッド講師とテストのフィードバックを行いました。その際にテストの振り返りは早々10分で終わり,その後コミュニケーションをすることの意味や大切さに2人で会話をしました。彼から「もちろん英語の基礎や文法は大切で一生懸命勉強する必要はある,でもコミュニケーションで最も大切なことは“楽しむこと”だよ。」という言葉を貰いました。
世の中に完璧な人間などいないのですから,英語においてもミスを恐れずにコミュニケーションをしていこうと思えた瞬間でした。彼の言葉のおかげで私のCNE1での生活はより充実したものになりました。
また,CNE1でこれから留学をされる方にお伝えしたいことがあります。それは「自らの先生を尊敬し信頼してください」ということです。ある一定期間,皆さんのパートナーになる先生と良好な関係を築くことが何よりも大事です。皆さんが先生とどのような関係を築きたいのかにより,先生の態度も変わると思います。私はCNE1で充実した留学生活を送ることができたのは間違いなく先生達のおかげだと確信しています。これは日本やフィリピンに関わらず人間関係の基本ですので真剣に考える必要があると思います。
フィリピン留学について疑問に思うことや不安に感じていることなどがありましたら,気軽に私のツイッターにメッセージをお送りください。フィリピン留学の認知度が向上しているとはいえ,フィリピン留学を実際に体験された方の感想や情報が少ないのが現状です。その意味で私のようにフィリピン留学経験者がツイッターやブログを通じてフィリピン留学を検討している方やフィリピン留学に行くことが決まっている方に情報を発信することで少しでも皆さんのお役に立てることができると考えております。
Twitter: @Kohei_41
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