20代 男性
2014年4月〜5月(3週間)
ビジネス英会話コース 4時間 


文章を書くのは得意じゃないですが、アジア就職を目指す人の力になれば幸いです。

CNE1にくるまで

CNE1にはアジア就職を決意して就職活動しに来ましたが、それまでの僕の経歴を簡単に説明します。

はっきり言って僕は日本社会で健全に生きられない人間です。というのも生まれつきアトピー性皮膚炎やら重度の腰痛があったりで、大学を中退し、フリーターをしていた人間です。

口が開かずまともにご飯も食べられないくらいアトピーが悪化して、引きこもったりする時期もありました。

そんなアトピーに振り回されながら騙し騙し毎日生きていたところ、「東南アジア行くとアトピー治る」という、今 思えば根拠もない情報に飛びついて、2013年11月に初めてのアジア一人旅(タイ、ネパール)に出ました。

結果アトピーは、ほぼ完治。健康に毎日生きられる喜びを味わうも、ネパール山中でドイツ人美女に全く英語が通じなかった悔しさから、ネパールから直接フィリピン留学へ。2014年1月のことです。このときは別の学校で8週間滞在しました。大学受験経験や塾講師経験はあり、基礎文法、基礎単語は定着していたので、アウトプットに特化したこの8週間で東南アジア就職に困らないくらいに英語は伸びました。

3月に帰国し、そのまま日本で就職するつもりでしたが、帰国後またアトピーが悪化。ここで体調面を理由に東南アジア就職を決意し、アジア就職コースがあるCNE1を選び、再度フィリピンにやってきたのでした。

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東南アジア就活

前回のフィリピン留学の居心地が良すぎて当初はフィリピンで働くつもりでした。しかし問題発生。フィリピンでは、ほとんどの企業が大卒の即戦力を求めていたのです。つまり大学中退でアルバイト経験しかない僕は書類で落とされる可能性が強い。もちろん経歴不問の求人もありましたが、そういう求人はスキルアップにつながらず個人的にやりがいを見だしにくい仕事が多かったのです。人材会社の担当者には僕の経歴の場合、「フィリピンで就職先があるだけで感謝すべき。」 みたいな事を言われました。

実際フィリピンでは2社内定を頂きましたが、そこは受ければ誰でも受かるような会社でした。そしてフィリピンといっても田舎の海の近い場所に住み週末はサーフィンしながら働くという僕の夢も打ち砕かれます。ほぼすべての求人がマニラに集中していたのです。もちろん セブ就職も可能ですが、僕の経歴では求人は、ほぼマニラしかありませんでした。何度もマニラに行く中でここには住めないと思っていたので、フィリピンでの就職に魅力を感じなくなってきました。

井坂さんの「実際に現地を見ることは大事。何年も住む場所になるから先行投資で働く国と場所選びに時間とお金をかけるべき」という助言もあり、一旦フィリピンでの就活を打ち切り、卒業後にカンボジア、ベトナムへ行く事に。ただベトナムは大卒じゃないとビザがおりないらしく内心カンボジアで決めるつもりでした。

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ということで卒業後すぐにカンボジアへ。来るのははじめて。就活をするプノンペンに来て、街を見て思いました。ここなら住める!ご飯も美味しいし、人も優しい。全然、ぼったくってこないし、大気汚染もひどくない。

早速連絡しておいた人材紹介会社を使って就活。カンボジアは就労ビザが簡単におりる関係か、大学中退でもチャンスはたくさんありました。ここでありがたいことに自分の興味のある分野の求人があったので早速応募。その日の内に早速面接が決まり、面接というか社長と2 時間語り合いをしてその場で合格が決まりました。たった1日で全てが決まるというスピーディぶりでした。役員会の関係で正式内定通知は二日後に来ましたが。

そんなこんなで僕の人生初めての就活は終わりました。ちなみに僕は日本で就活したことありません。東南アジアに飛び来んできて、希望の職種で内定を貰うことができました。

大卒と職務経歴

今回 東南アジア就活をして痛感しました。「自分は何ができるのか」「何がしたいのか」これが問われます。基本的に新卒じゃなくて即戦力が求められるので、法人営業ができますとか、製造業の管理経験ありますとか、プログラマーですとか、そのまま仕事で使える経験とスキルが問われます。そして応募の前提として大卒が求められるケースも多いです。実際自分を売り込みにいけば何とかなるのかもしれませんが、求人票には条件として大卒と書かれているケースが多いです。

海外就職研究家のモリゾーさんが「新卒の海外就職はおすすめしない」と仰っていましたが、理由はここにあります。基本的に新卒だと、言われた事をただこなすようなスキルアップに繫がらない仕事の求人がほとんどになってしまいます。

ちなみにフィリピンやベトナムで新卒・職務経歴無しの僕が受かりそうだった求人内容

  • コールセンター
  • 製造業での注文管理。日本からの注文に対応して書類作成。
  • 飲食店の従業員
  • 現地のフィリピン人への営業。タガログ語を駆使しひたすら飛び込み営業。

もちろんこれらを否定している訳ではないですが、個人的には「これなら日本で働いた方が面白いし経験つめるし給料いいじゃん。海外で働く意味がない」と思い カンボジアに来ました。カンボジアは未経験でも裁量大きかったり、スキルアップできたりする求人あります。そのぶん薄給です。新卒相場は月5万円〜10万円です。他国は15万円前後でしょうか。それでもやる気さえあれば未経験の僕でも現地の店舗の責任者を任せてもらえる求人もありました。

なので、日本で働いてある程度「これができる」「これがしたい」というのを明確にした上で、TOEICで言えば700点くらいの英語力があればアジア就活はどの国でも条件よくスイスイいくと思います。

もちろん僕みたいに25歳大学中退職務経験なしでもなんとかなりますが。

とりあえず新卒はカンボジアがチャンスです。

How to 就活

CNE1が提携している人材紹介会社が、東南アジア各国にあるので、そこに連絡して和文履歴書、職務経歴書、英文履歴書を送信します。まあ英文履歴書作るのは一苦労ですが、僕はルームメイトや先生の助けもあってなんとか書きました。

職務経歴書はアルバイト経歴を記入しました。ちなみにアルバイト経歴は相手にしてもらえないというか、まともに見てもらえない企業も多かったです。それでも、飲食店のオープニングスタッフのバイト経験があったので、新規飲食店の従業員に応募できたり、客引きのバイトで営業成績残した経験を言ったら、飛び込み営業の職種に応募できたり。ここでも「何ができるか」が問われました。

次に人材紹介会社のオフィスで直接か、またはSkype上で、ヒアリングや英語チェックが行われて、希望に沿って応募できそうな求人を紹介されることになります。

が、 人気の人材紹介会社さんには毎日たくさんの応募があるそうで、中にはそこまで真剣でなくとりあえず日本から応募してくるケースも多いみたいです。それから 人材紹介会社は紹介者の内定が決まると、紹介者の基本給の何割かを企業からもらうというシステムになっているので、商売上、やる気もなくあまりスキルもない応募者には丁寧に対応してくれないところもあります。人材紹介会社と担当者次第ですが、とりあえずSkype面接して「希望に沿った求人があり次第連絡します」と言って、二度と連絡してこない所もありました。必要最低限の情報しか投げてこない会社、こまめに求人情報やこちらの進捗情報を確認してくれるところ、人材会社もいろいろあります。

カンボジアの人材会社に関してはすごく丁寧に誠実に対応してくれました。求人を紹介する前に4時間ものヒアリングをしてくれたり、セッティングした面接にわざわざ同行してくれたり。その誠実さに感動しました。

その国で就職する覚悟というか本気ぶりを人材紹介会社に伝えれば、スピーディに誠実に対応してもらえると思います。それで僕は人材会社訪問から内定ゲットまで1日でした。相性が良くて信頼できる人材会社や担当者を見つけるのも大事です。

面接の内容ですが、僕は日系の中小企業ばかり受けていた、というかそれ以外の求人がなかったので、どれも堅苦しいものではありませんでした。社長の理念を聞いて「本気で共に取り組めるのならうちに来てください」という感じでした。外資だと、英語で1時間面接とかあるみたいですが。

僕は全く面接対策しませんでした。実際に社長の話を聞いて「やりたい事と違うな」と思えば辞退させていただいていました。僕は、たまたま早い段階で自分のやりたい事とか理想の暮らしにマッチする会社と巡り会えたので、即決できました。明日までに答えを下さい、保留するならあなたはいりませんという会社もあったりで、東南アジア就職は基本的に内定保留できないと思います。すぐ辞退するかすぐ就職するかだと思います。

最後に

日本ではレール外れてフリーター生活していた僕が、カンボジアで希望や目標を持って生きる道ができました。

経験もないのに飛びこんでもちろん苦労しました。Skype面接10分で「あなたは違うね!では!」と落とされたり、大卒じゃない時点で希望職種に応募できなかったり。下手な鉄砲数打ちゃ作戦で、とにかく受かりそうな求人にとびついたので、自分の大切にしたいことが分からなくなって精神的に苦しくなったりしました。

自分はずっとアトピーでもがいてきて「健康」「自然」というのが大切にしたいことだったので、最終的に仕事も有機野菜の生産・販売の会社に決めました。興味のある分野の仕事である上、いきなり責任あるポジションを任され、目標や夢に向って仕事できることにとても感謝しています。

ある程度日本で「やりたい事」「自分にできる事」を明確にして、人材紹介会社で求人チェックして、できる限りの準備をして東南アジアに来られると苦労は少ないと思います。英語という点では日本で基本文法さえ叩き込んでいれば、2〜3ヶ月のフィリピン留学で、東南アジア就職で困らないレベルには行けると思います。

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海外で勝負したる!!という人はもちろん、僕みたいに何かのせいで日本のレールを外れて生きづらさを感じている人に、海外就職が1つの希望の道になればと思います。

最後にゼロからの海外就職を支援してくれた井坂さん、スタッフの皆さん、学校の先生たち、共に勉強して生活した日本人の仲間に感謝しています。特に愛すべきバッジメイトやルームメイトのおかげで、今回の就活をやりきれました。ありがとうございました!

何かご質問があればメッセージにてお気軽にどうぞ。
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