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このブログ記事を担当
Kyosuke Kubo
CNE1職員


今回の記事は、僕がちょうど2年前、フィリピンのIT大学在学中にCNE1インターン生として作成した記事です。当サイトにはこの記事が無かったので、2年ぶりに再編集しました!

CNE1にはWebデザインコースというものがあります。このコースでは、英語とIT・Webデザインを同時に学べるコースです。

Webデザインに関しては初心者の方大歓迎ですが、英語で学習して頂くので、英語力に関しては中級レベル以上の方にオススメしています。

そして今回のブログのトピックは、「偉人から学ぶ!クリエイティブになり、デザイン力を身につける為のコツ」。
実は誰でも知っている偉人達は、ゼロから革新的なモノを作った人ばかりではないかもしれません。

ぜひご覧ください!

偉人たちの、真似て盗むクリエイティブ術
偉人たちの、真似て盗むクリエイティブ術
▲Photo by Ilker Simsekcan on Unsplash
パブロ・ピカソ

代表作ゲルニカで有名な、芸術家ピカソは、この言葉を世に残しました。

Good artists copy; great artists steal.
(良い芸術家は真似をし、偉大な芸術家は盗む。)

ーパブロ・ピカソ

文字通りに、真似する、盗むことは論理や法律に反しますが、学習においての、“真似る、盗む”という行為では意味が異なります。

上記の名言は、人によって様々な解釈がありますが、私は「人の良いところは”真似”してみる。それを自分のもの(“盗む”)にすることによって、偉大な芸術家となれる。」と解釈しています。

ピカソを含めたどんな偉大な芸術家やクリエイターも、他のアイデアや作品等から影響を受けて、自分なりのオリジナルの作品を制作しています。

スティーブ・ジョブズ

iPhoneやMacBookを生み出したApple創設者のスティーブ・ジョブズも、既に存在しているアイデアを組み合わせることによって、革新的なモノの数々を生み出しました。

例えば、最初に開発したコンピューターは、ゼロックス社(アメリカの印刷会社)のアイデアを参考にして得たといいます。

そしてジョブズは、ピカソの名言を引用した後、

We have always been shameless about stealing great ideas.
(私たちは偉大なアイデアを盗むことに関して、恥じることはなかった。)

ースティーブ・ジョブズ

と述べています。

実はジョブズがスタンフォード大学でのスピーチで発した有名な名言、「Stay hungry, stay foolish.」もジョブズが生み出したのではなく、「The Whole Earth Catalogue」という出版物から引用した名言なのです。

この名言は、今や“ジョブズの名言”として世に知れ渡っていますよね。これもある意味、ジョブズが“真似て、盗んだ”という例の一つでしょう。

スティーブ・ジョブズに限らず、発明家トーマス・エジソンや芸術家サルバドール・ダリなど、他の偉人たちも、“盗む”ことに肯定的で、他人の優れたアイデアを自分の作品に積極的に取り入れていたそうです。

ウェブデザインで求められるクリエイティブ力
ウェブデザインで求められるクリエイティブ力
▲CNE1 Webデザインコースのオリジナル教科書

Webデザインでも共通のことが言えます。

ゼロから新しいデザインを作り出そうとするだけでなく、他のたくさんの優れたデザインを参考にして(真似る)、自分なりのデザインを生み出すこと(盗む)に努めてみましょう。

ちなみに優れたデザインとは、あなたが感じる「カッコいいな。」、「キレイだな。」と感じるデザインで結構です。

決して、盗作や、無断転載、模写したものをWEB上で公開して、「自分の作品です。」ということではありません。“真似る”ことに関しては、模写(写し書き)などが良い上達法の一つです。(自分の作品として公開するのはNGですが。)

ただコピーペーストして、真似るのではなく、「なんでこの色が使われているのんだろう?」、「なんでこのデザインはカッコよく見えるのだろう?」と心の中で、「Why?(なんで?)」を意識して、優れたデザインを分析してみましょう。

“盗む”とは、このように考えて行動することによって、そのデザインの本質をつかむことです。それらのテクニックやパターンを生かすことによって、デザイン制作がより簡単になると思います。

ホームページなどのデザインだけでなく、ファッション、カフェのインテリアや、美術館の作品等から、デザインのアイデアを取り入れることでさらに創造性が広がります。

是非、日常生活でも、デザインを意識してみましょう!

上記で紹介した偉人たちを見ると、クリエイティブな人 = ゼロから、新しいものを作り出す人だけでなく、クリエイティブな人 = 他の優れたアイデアを取り入れて、新しいものを作り出す人と定義を新たに加えることができるのではないでしょうか。

人間が美しいと感じるものには、パターンや法則が存在する。
フィリピンの大学時代のクラス写真。
▲Photo by Maria Fernanda Gonzalez on Unsplash

慣れない間は、「なんでこのホームページにこの色が使われているだろう?」、「なんでこのデザインはカッコよく見えるんだろう?」などの疑問を解決するのに苦労すると思います。

でも実は、人間が「キレイだな。」、「かっこいいな。」などと感じるデザインを分析すると、いくつかのパターンや法則が存在しています。例えば、Golden Balance(黄金比)。人間が無意識のうちに最も美しいと感じる比です。

「そんな最強の比率があるなら使うしかあるまい。」と思い、僕もCNE1フィリピン留学体験記やブログに使用している写真はこの黄金比のサイズにしています!

歴史的建造物はもちろん、名画「モナリザ」やTwitterのロゴなど、魅了的な作品やデザインの多くには、この黄金比テクニックを使用しているケースが多く見られます。

色にもパターンや法則があります。例えば、赤は一般的に注意を引きやすい色なので、ホームページなどで目立たせたい所に使われる場合が多いです。青には見た人に安心、信頼、誠実といったイメージを与えますので、病院や企業のホームページなどでよく目にする色です。

このように色によって人に与える印象は様々です。どの色が一般的に使用されているのかを参考にして、Webデザインを行ってみましょう。

インターネットで検索すれば、上記以外のテクニックやパターンは、数多く存在しています。是非それらを参考にして、優れたWebデザインを分析してみて下さい。

下記のリンクから、色んなWebデザインを見ることができますよ!
MUUUUU.ORG

最後に

Webデザイン制作では、「ゼロから新しいものを作る。」と高度なことを、決して求められているわけではありません。Webデザインに自信がない方でも、“テクニックやパターン”を知り、優れたアイデアを“真似て、盗むこと”によって、デザイン力を身につけることが十分に可能です。

デザインは論理だけでなく、人間の感性も関わってくる非常に奥深いものです。逆に言うと、自分の考えや感性を表現できる貴重な分野でもあります。

挑戦してみたい方は、是非CNE1 Webデザインコースでこのクリエイティブの世界に足を踏み入れてみて下さい!

この記事を読んで下さった皆さん、誠にありがとうございました!


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