昨日、久々にエアコンなしのバスに乗り、トライシクルにも乗った。
移動中、2010年のCNE1創業期を思い出した。2010年1月に建てたばかりのCNE1の校舎兼宿舎で、生徒がいない中、毎朝、マーク校長をいれた数人の講師達と朝礼を行い、僕自身が生徒役で、マーク校長達と授業のメソッド開発とトレーニングを続けていた。
昼食を皆で、一緒にした後、当時、インターネットが無かったので、僕は、1人でパソコンを抱え、エアコン無しのバスに乗り、SMショッピングモールに行き、そこのフードコートで、ホームページのコンテンツを1人で書き、合間にTwitterをつぶやき、アメーバブログを書き続けた。この3つしかマーケティングはしていません。後に、Facebookを導入しましたが、創業から5年間はこのスタイルを続けました。
パソコンのバッテリーが無くなる頃、大きなオレンジの夕日を見ながら、また、エアコン無しのバスに乗り、問い合わせが1件もない中、笑顔の車掌さんが、このサンマニュエル市では、珍しかった日本人の僕に優しく声をかけてくれた。
このローテーションを学校が開校して生徒達が来ても毎日続けました。毎日、夕食時に、皆から、問い合わせはあったかと聞かれ、「0件!」と言い続ける毎日が続きました。フィリピン留学というものが、日本ではまだ、知られていなく、セブやマニラでない、フィリピン人でも知らない「超」田舎町に学校をつくり、いわゆる従来のプロモーション活動を一切しない。当時、珍しかったTwitterでPRするなど誰もがその非常識な発想に呆れて、お叱りを受けた事もありました。
しかし、継続は力なりで、来て頂いた生徒達の方を見て、ひたすら、「CNE1に来て本当に腹の底から良かったといって頂けるように!」というシンプルな1つだけの方針を仲間達に言い続けました。ゆっくりとゆっくりと口コミで派手さはなく、ジワジワとCNE1は少しずつ広がっていきました。
これは、素晴らしい生徒達、講師、スタッフに恵まれたからです。運が本当に良かったです。あと、諦めない事と毎日、継続し続ける事の大事さです。自分達のやっている事業は、かならず世の中にとって良い事であるし、正しい事だという信念が心の支えになりました。
昨日は、エアコンなしのバスに乗りながら、1人反省する時間を過ごしました。創業期の志や思いをもう一度、思い出してCNE1をより良い学校に、より地域社会の公器になるべく、CNE1の仲間達と一緒に頑張っていこうと思いました。
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