30代 男性
2012年12月(2週間)
日常会話マンツーマンコース4時間コース
ビジネス会話マンツーマン2時間
発音クラス2時間
私ももう38歳。工学系の大学院を卒業し、携帯電話業界で10年以上働き、何の因果か毎年異なる外国の方と仕事をしてきました。外国人と直接的に仕事をしなくても、メーカーで働けば、部品の説明書や学会の論文発表、商品の説明をしに来る中国/シンガポール/米国等の方や、コンサルなどと英語の使用機会は豊富にあります。
今まで技術系、法律系の勉強が忙しく、大学卒業後まともに英語の勉強ができなかったため、転職の機会に、IT Media周辺で見つけたCNE1に語学留学させて頂きました。
決めた理由は、
- 日本人経営者
- WEB上で最も評価が高かった
- 設備がよさそうだった
です。およそ正解だったと思います。
申し込み
学校探し、申し込みから予約完了まで1週間程度(11/21-12/3)でした。ややメール往復の手間が面倒だった気もしますが、井坂氏の応答は丁寧で十分でした。
2週間の留学予定だったため、4人部屋にしました。今思えば一人部屋/二人部屋のほうがよかったと思います。フィリピンは気温が高く、エアコンが結構大きな音を出します。これが体力回復に多少影響がありました。ただ、4人部屋以外は埋まっている話もありますし、同部屋の方は日本人、韓国人ともにいい人で、コミュニケーション的にはよいことも多々ありました。
治安
フィリピン(マニラ)の治安は総じて悪い、と今でも自分は信じています。しかし、カーテルという学校の敷地内にあるCNE1は極めて治安が良いです。パソコン、iPhoneは充電が必要です。部屋に充電したままこれらを置いて授業にいっても、盗まれませんでした。盗まれそうにもないと感じ、学校、宿舎は極めて良好な環境にあると感じました。
ただ、学校のゲートを出て、ショッピングモールや観光地、空港はフィリピンですので注意が必要です。
生徒
大学生、バックパッカーが主流派と感じました。私のようなおっさん(30代以上)も10%程度はいたと思います。時期によって構成は変化すると思います。
学校等の物的評価
上級のフィリピンクオリティだと思います。風呂なし、シャワーあり。古い方の建物は、国立大学の寮をイメージすると、そう遠くないと思います。新しい方はワンランク上級で、エアコンの音を除けばホテルグレードに近いです。新しいほうの1/2人部屋は落ち着けると思います。
トイレ大の時、ゴミ箱に別にちり紙を捨てる必要があります。それ以外のトイレ品質は、大学のトイレと同じ。学校のトイレは便座、トイレットペーパーがついているが、ショッピングモールはそうでない(便座がない、ペーパーない)のでご注意です。
シャワーはパナの電熱器。十分です。
学校の食べ物
結構よいです。私の時代の大学の食堂より、個人的にはよいと思いました。メニューは一種類ですが、おいしいと思います。朝飯だけは毎回似たようなものでしたが、食事が留学費用に含まれていて、食べ放題なので日本と比較しても十分なクオリティです。
建物内では、水は無料で提供されています。
環境
田舎とはいうが、フィリピンは人口が多く、CNE1周辺は人がまったくいないような田舎ではない。15分程度バスに乗ると、大きなショッピングモールがある。片道は30円か100円程度。入り口にボディチェックがあることを除けば田舎の大きなイオンとほぼ変わらない。ものにもよるが、値段は日本よりはるかに安い。見つからなかったものは、ナイロンタオルだけでした。
先生
フィリピンでは経済的歴史的事情から、英語が広く使われてはいますが、タガログ語政策をとりたいようです。きちんとした英語が教えられるのは、大学卒の人間なのでしょう。識字率等も考慮する必要があり、日本と状況は同じではありません。大学でも真面目に勉強してきた人間が先生です。少しそれ以外(軍隊で英語学んだ?)らしき方もいます。
アメリカ文化の影響や、学校が選抜した人材レベルから、授業はしっかりしています。マンツーマンなので先生に依存する可能性はありますが、語彙力、発音、文法構成から何からパーフェクトだったと思います。訛りも全く見つからず、見つけることは極めて困難でしょう。米国映画を英語で見て満足に理解できなければ、かなわないレベルだと思います。
このレベルの方が、マンツーマンで真面目に生徒を考え、この価格で授業受けられるのはここだけだと思います。先生方の年齢は大半が20~25歳程度と若く、くたびれた先生は見た範囲ではいませんでした。
生活
マンツーマンで2時間ずつ複数の先生に教えてもらえるということは、先生の数も多いということ。先生は内部の別の寮か、近所に住んでいるので学内で数多く歩いています。積極的に挨拶してくれます。先生の数が多く、日本人も多い。当初は日本人の名前を覚えるのも一苦労です。大学入りたてのような気分になります。
気温は12月でも30度近くあり、熱いです。ビーチサンダルで歩くので、靴下は不要です。私がいた12月には、雨は1度も降りませんでした。
蚊は日によって刺したり刺さなかったり。日常は半袖短パンで過ごすのですが、屋外での蚊は諦めるしかないかも。フィリピンには虫さされぐすりはあるんでしょうかね。皆気にしません。
期間
1週間から受け入れていますが、最初の1日は英語能力のテストに使われるため1週間は慣れるだけで終わってしまう可能性が高いと思います。2ヶ月以上いると、学校に慣れてしまいその人個人が勉強するかしないかで差が出てくるようです。
私は2週間いましたが、自分から英語で話すのはかなり慣れました。しかし、自分の発音、文法の間違い、言い淀みに話しながら気づくのは結構大変で、まだ少し時間が必要だと感じました。時間が許せば、2ヶ月は居たかった所です。
男性女性
フィリピン女性教師がやや多めな学校です。しかし、何か過剰な期待はしない方が良いです。彼、彼女たちは普通のフィリピン人よりきちんとした人が多く、幾分選抜された人間です。イメージ的には、東北の田舎にいる一流大学出身の社会人3年目みたいな。無論、先生の種類も複数ですが。そう言う人がマンツーマンで真剣に教えてくれるので、貴重な時間になると思います。
能力伸張について
スピーチ重視です。文法、発音は厳しく見てくれています。伸びはかなり早そうです。語彙やリスニング能力はどの程度の単語を知っているかにも依存するため、基本を除けば、伸びはそれほどでもなさそうです。コミュニケーションに自信をつけるという意味では、最高の環境だと思います。
自分が話し、発音チェックを受け、先生が話す理解しやすい英語を聞くのが良いでしょう。先生同士が話す、早い英語を正しい文法発音で丁寧に全て聞き取るのはきついです。
個人的な失敗等
セキュリティが心配で、PCをもっていかなかったのですが、失敗でした。無線LAN環境がある程度よい(エリア◎スピード○~△)ので、PCが便利に使えます。iPod touchだけ持って行ったのですが、到着後2日目に一部壊れてしまったので困りました。
格安チケットがとれなかったため、数日前にフィリピンに到着し、マニラのイントラムロス、エルミタ、マラテという危険エリアに宿泊し観光していました。結果、当初はフィリピンの治安イメージが最悪でした。しかし、フィリピンでも上記のような危険なスポットは限られています。
先進国(ドイツ、アメリカ、スウェーデン、オーストラリア等)に過去に仕事で行きましたが、私には発展途上国は初めてでした。やはり、アジアは活気があり、コミュニケーションについて色々考えさせられます。
フィリピンは平均的に貧しい国です。しかし、先生たちは割合恵まれた人間で、能力的に高く、同じ能力であっても日本人と同様に生きられない、割り切れない悩みのようなものを持っています。日本人なら死ぬ気で金を出せばポルシェでもベンツでも買えないことはないですが、フィリピンでは通常は無理です。英語の勉強に来てはいますが、彼らのケアも必要です。
まとめ
優秀な先生方が、生徒を十分認識したうえでマンツーマンで教えてくれる学校ですし、マニラ空港から一直線で送迎で学校に来て、帰ることも可能です。ここほどの学校は世界中でもほとんどないと思います。おすすめです。
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