英語が「出来ること」と「話せること」は違う
康介さんとLady先生のクラス写真
康介さんとLady先生のクラス写真

# ご卒業おめでとうございます‼︎ まず自己紹介をお願いします。


康介さん: 野尻 康介(のじりこうすけ)です。21歳で、大学では法学部に在籍しています。大学を休学してCNE1に留学しました。


# ありがとうございます。それでは早速、留学を決めたキッカケについて教えてください。

康介さん: 一度時間をかけて英語を学びたかったからです。世界がグローバル化している事は自明ですし、これからの社会で生きていく上で、一度英語はきちんと学ぶ必要がある事は元々分かっていましたから。

それに加えて大学1年のときに体験した経験が大きなキッカケになったと思います。


# その経験とはどのようなものですか?

康介さん: 自分が大学1年の時に青年海外協力隊の体験プログラムに参加して、その時に外国から来た研究員の女性と話す機会がありました。その時日本語では言いたい事が沢山あったのに、英語では思うように言葉が口から出て来ませんでした。

私自身、英語自体に苦手意識は無かったのですが、英語が「出来ること」と「話せること」には大きな差がある事に気がつきました。

そして、今まで学んできた英語を話せる段階まで引き上げる必要がある事に気付き、留学しようと決意しました。


# それではなぜ数ある語学学校の中でもCNE1を選んでくださったのですか?

康介さん: CNE1 を選んだ理由は2つあって、1つは日本資本だった事です。

私自身、これが初海外であり飛行機に乗ることさえ初めてだったので、より安心の出来る日本の環境に近い日本資本の学校がいいなと思ってました。

実際には、いざとなった時でも相談しやすく、またすぐに対応もしてくださるので安心して留学生活を送ることができました。

2つ目は観光地ではなく、のどかな田舎町にあることです。ですから周りに誘惑が少なく実際に勉強に集中できたと思います。また、セブに位置する学校に比べ時期によっては年齢層が高く落ち着いた環境の中で勉強できると思ったからです。


# 初の海外、留学はやはり不安ですよね。CNE1には、康介さん以外にも海外に行くこと自体が初めてという日本人の生徒さんも多くいらっしゃいます。

また康介さんがおっしゃったように、CNE1は年齢層の幅が広く勉強熱心な方が多いためモチベーションをもらえますし、様々な人生経験を聞くことによって視野も広がります。

人生のシフトチェンジ
シフトチェンジ
康介さんとフィリピン公共機関のジプニー

# 話は変わりますが、康介さんは、どうして大学の留学制度を利用せず、休学してまで留学に来られたのですか?

康介さん: これには3つ理由があります。1つ目は費用の面です。

確かに大学の留学制度には多くの奨学金制度がありますが、それを使ったとしても留学費用は決して安くありません。

それに比べるとCNE1はマンツーマンの授業を受ける事ができ、それに加え食事洗濯などのサービスもきちんとされているので、費用面においても学生の私にとってはとても優しかったです。

# たしかに留学にかかる費用って決して安くはないですよね。その中でも訓練された先生方とのマンツーマン授業が他より安く受けられるのはCNE1の強みの1つです。

そして時間をかけて何かに取り組むことや、やりたいことに思い切って挑戦できるのは休学したからこそできることなので、私もその考えにすごく賛成です!!

康介さん: 2つ目は大学の留学は自分の目的を達成するのに効率的でないと感じた事です。

大学の留学は専門科目を英語で勉強することが目的であるので、そもそも英語がある程度できることが前提であり、とにかく英語を沢山使って話したかった私にとっては効率的ではありませんでした。

3つ目は社会に出る前に一度自分の人生について一度考える時間を取りたかったからです。自分の人生を振り返ると、小さい頃は大人に褒められるために頑張って、その次は良い高校に入るため、良い大学に入るために努力してきました。

そしてこれからの就活では良い会社に入る事を目的に頑張り、入社後は会社で昇進するために頑張るという未来が目に見えていました。

そんな自分の人生に違和感を感じ、

「自分は何のために生きているのだろう。」

「自分は幸せになる人生を目指していたが、それは客観的に人から幸せと思われる人生を目指していただけじゃないか。」
という想いが湧いてきました。

そして、一度自分自身を縛っていた見栄などを全て抜きにして、本当に自分のやりたい事を考えた時に残ったものが「時間をかけて英語を学びたい。」「東南アジアの混沌の中に埋没したい。」という2つの想いでした。

それを叶える為に休学をしてCNE1に留学するという選択をしました。

# 英語だけでなく自分の人生を見つめ直す意味も込めて、CNE1留学という道を選択されたのですね。

2つ目の理由で『英語をたくさん使って話したい。』とおっしゃいましたが、CNE1では英語を使う機会は多くあったと実際感じましたか?

康介さん: そうですね、CNE1では生徒の目的に合わせて教科書を選べますし、先生が毎週、授業の初めに私の要望を聞いてくれます。私はとにかくアウトプットの量を確保するようにしていました。

また同時にフィリピンの文化や法律についても知りたかったので、教科書に沿うだけでなく、先生には「なにか日本と違うものや面白いものがあったら教えて!」とお願いしてました。

なので時には教科書を使わずに、1時間フィリピンと日本の法律の違いについて話している時もありました。この私自身にカスタマイズされた環境のおかげで、効率的に英語を使い学ぶことができました。

# 一人一人にあった勉強方法やペースに合わせられるのはマンツーマンだからこそですね!

康介さんは、CNE1のスピーキングテストで100点満点中90点という異例の上級者レベルのスコアを取得されました。

なにか勉強のコツがあれば教えて頂けないでしょうか?また今回4ヶ月という比較的長期滞在の中で英語の勉強方法やモチベーションはどのように保たれていましたか?

康介さん: 常に普段の生活の中で、「これどうやって英語で言うんだろう?」というものがあれば調べてノートにメモするようにしていました。

また授業の中でも分からない単語があれば逐一先生に聞くようにしていましたね。そして、そのようにして学んだ表現や単語をなるべく授業の中で使うようにしていました。

ただ、中には覚えにくかったり使いにくい表現もあって、それらを4ヶ月の滞在の中で無理に覚えようとするのは効率的ではないと感じたので、自分の覚えやすい表現を優先して覚えるようにしていました。

他には、ある程度の構文であったり例文を暗記していれば後は単語を入れ替えるだけで融通が利くので、単語の勉強はできるだけ毎日するようにしていました。

あとこれは英語学習に関係ないですが、フィリピンの文化や歴史については自分で調べるようにしていました。

元々歴史が好きなこともあったのですが、それに加えて授業の中で先生と宗教やフィリピンの歴史について話す機会があり、最低限の知識がない状態で色々聞くのは失礼だと思い、少しは勉強するようにしていました。

歴史を勉強していたおかげで、最初マニラ空港に着いた時も、「これが400年前に高山右近が見た空か。」と1人感傷にも浸ったり、先生と一緒に死の行進の慰霊地(Capas National Shrine)にも行けることができたので、時間のある方は事前にフィリピンについて勉強していると、英語だけでなく色々な事が学べると思います。

# 「わからないとこをそのままにせずその時に解決すること。」、また「学んだ単語やフレーズをできるだけ使うこと。」シンプルですがとても大切なことだと私も感じます。先生方もとても優しいく、そして分かるまで丁寧に教えてくれます。

また授業などで好きなことについて先生とお話しする機会って意外にも多くありますよね!先生たちと仲良くなれると同時に、新しい発見や興味も先生との会話から生まれることが多い!」という声も周りの生徒さんからよく聞きます。

康介さんがおっしゃった意識付けは滞在期間に関わらず重要な事です。フィリピンや先生に興味を持つことで自然と英語学習も楽しめている側面もあるかもしれませんね。貴重なアドバイスをありがとうございます。

そのほかに留学前に事前学習など何かされましたか?

康介さん: 留学前は最低限の単語と文法を見直しましたね。でももっと沢山事前学習をしておけば良かったと思ってます。事前学習はやればやるだけ良い事があると思います。

あとCNE1では初日に教科書を選ぶのですが、その時に自分のレベルだけでなく、留学の目的に合わせても教科書を選ぶので、「英語をどの様な場面で使えるようになりたいか。」「どこまでのレベルを目標として留学するのか。」について事前に考えておくとスムーズに教科書を選べると思いますし、何を勉強すべきなのかも定まってくると思います。

ただ事前に考える時間がなくても、CNE1の職員の方はいつでも親身になって相談に乗ってくれますし、教科書も途中で変えることが出来るので無理に考える必要はないかもしれません。私も滞在期間中に教科書を変更しました。

選んだ選択肢を正解に近づける
CNE1ガーデンにて。康介さんと他の生徒さん、先生とのグループフォト
CNE1ガーデンにて。康介さんと他の生徒さん、先生とのグループフォト

# 康介さんのおっしゃったように、留学前にある程度の単語や文法を準備すれば、留学ではアウトプットに集中できますもんね。日本にいながらでもできる事はたくさんあります。

また留学の目的に具体性を持たせると、勉強の際にも何を優先して学ばなければならないかが明確に見えますし、勉強を継続するモチベーションにも繋がりますね。

その他、CNE1での留学生活を通して、康介さんの人生観や価値観に何か影響はありましたか?

康介さん: はい、CNE1に来たことで大きく自分の中で思考の枠組みが変わった気がします。CNE1に来るまでは、少し完璧主義なところがあり失敗の不安があると中々行動に移せませんでした。

しかし、CNE1ないしはフィリピンで4ヶ月間生活をしていくなかで、完璧でなくとも行動することの大切さを学んだ気がします。

英語は言語である以上、いくら80の力を持っていたとしても話さなければそれは0です。例え不完全な英語であっても伝えようとすれば何割かは伝わります。これはCNE1で英語を積極的に使おうとする友人たちの姿勢から学ぶことができました。

ただ、自分自身は友人たちに比べ内気な性格のせいか、いつも積極的に英語を話すとという行動に移せていたわけではないので日本に帰ってから機会は減るかも知れませんが積極的に行動に移していけたらと思います。

また、CNE1に来るまでは、人生の選択肢を与えられたとき「より正解に近いものを探す。」ことを重視していました。しかしCNE1で多くの友人や先生と話す中でその考え方に加え「選んだ選択肢を正解に近づける。」という事の大切さを学んだ気がします。

当たり前ですが、そもそもこんな若僧で人生経験も浅い私に何が正解に繋がる選択肢なのか分かるはずがありません。

それならば、どの選択肢が正解か迷っている時間が勿体無いので、自分が良いと思ったものに挑戦して、その選択を正解にするために努力した方がよっぽど効率的だと思います。(ただ私自身は「人生一回きりだから何にでも挑戦する。」ということも「人生一回きりだからこそ慎重に選択する。」ことも両方理解できるので上手くバランスを取っていく事が大事だと思います。)

“この「選んだ選択肢を正解に近づける。」という考え方は個人的にキャリア教育の「計画的偶発性理論(planned happenstance)」とかいうものに近いと思っているので興味のある方は調べてみるといいかも知れません笑”

(計画的偶発性理論について書かれた本)
◯「児美川 孝一郎 ・2016『夢が溢れる社会に希望はあるか』ベストセラーズ」
◯「J.D.クランボルツ他2名・2011『その幸運は偶然ではないんです!』ダイヤモンド社」

# 確かに実際の授業でも単語や文法が分からないと諦めてしまえば、前に進まないですよね。たくさん失敗ができる場所があるのが留学です。康介さんのお考えの様に、リスクばかり考えるのではなくまずは行動に移すことが大切ですね。

「選んだものをより正解に近づけるために努力する。」ってなんかカッコイイですね。今までになかった考え方な気がします。

それでは最後に康介さん、CNE1で得た経験を今後どう活かしていきたいですか?

康介さん: まず、今回の留学で得た英会話能力を維持、向上させるためにオンライン英会話などを続けていきたいと思います。

またCNE1では、仕事を辞めて英語を学びに来た人など多くの決意を持った大人の人たちに会うことができました。

これからの時代、明日何が起きるかわからないですし、これから色々な大変な事があると思います。でもそれら全てを時代や環境のせいにせず、自分の人生を自分で選択し、言い訳をしない人生を歩んでいこうと思います。

最後に今回、折角このようなインタビューの機会をいただいたので色々と偉そうなことを言ってしまいましたが、私がCNE1に来れたのも周りの環境に恵まれていたからですし、皆さんそれぞれ違った価値観を持っていて、CNE1に来た経緯、目的、勉強方法なども人それぞれだと思います。なので今回私が言ったことは参考程度にしていただければ幸いです笑

ただCNE1は英語学習の場としても、人生について内省をする場しても最適な場所だと考えているので、フィリピン留学を考えている人には自信を持ってオススメしたいと思います。ありがとうございました!

まとめ

みなさん、康介さんの留学体験記はいかがでしたでしょうか。

1年間の休学という判断は簡単ではなかったと思いますが、英語ができることと話せることの違いに気づき、「実際に活かせる英語を学びたい。」という想いから今回のCNE1留学を決断されました。

英語だけでなく、CNE1での多様な方々との出会いから、今までになかった考え方や何かに取り組む姿など刺激をもらえます。

もともと内気な康介さんでしたが、最後には積極的にたくさんのCNE1イベントに参加してくださったり、先生方ともよくお出かけされていたりと他者から見ても変化があったと感じました。また本来の優しさとさらに会話力が加わり、生徒さんからも先生方からもとても人気者でした。

これから東南アジアを飛び回る康介さんがまた多くの方々との出会いによって、やりたいことを見つけその目標に向かう姿を楽しみにしています。これからの康介さんのご活躍をCNE1一同応援しております。

この記事を読んでくださった皆さん、そしてCNE1フィリピン留学体験記にご協力いただいた康介さん、誠にありがとうございました。


このブログ記事を担当
Miyoko Sugimachi
CNE1インターン生


この記事作成を担当
Kyosuke Kubo
CNE1職員

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