30代 男性
2011年10月〜12月(10週間)
2012年01月〜03月(10週間)
2012年04月(1週間)
2012年09月(2週間)
日常会話マンツーマンコース6時間
発音&リスニング集中プログラム2時間(2011年10月〜11月)
プレゼンテーション&ディスカッション集中プログラム2時間(2012年03月)
Twitter:@mkuroi
2011年10月から2012年9月の間、何度かCNE1に滞在し、合わせて6ヶ月弱(23週間)という長い期間をCNE1の英語漬けの環境で過ごすことが出来ました。初めて来た時は「ハロー」「ハワユー?」しか言えず、横文字の羅列を見ただけで瞳孔が縮小し眠くなるような有様でしたが、そんな私でも殆ど日常会話に不自由しなくなった経緯をご紹介させて頂きます。
私はあまりコミュニケーションが得意な方ではないのですが、毎日すれ違うたびにとびっきりの笑顔で名前を呼んでくれるフィリピン人の先生と接するうちに、態度で表現するホスピタリティの重要性と、それがコミュニケーションにもたらす多大な影響に気づきました。異なる文化に触れるという経験がこれまで殆ど無かったのですが、CNE1への留学を通し、英語を学びながら多面的な視点を身に付け、フィリピンの経済、文化、歴史、考え方を学び、徐々に自分の内気な性格さえも変えていくことが出来ました。英語力ではまだ先生方に勝てませんが、スマイルは負けない自信があります(笑)。
体験記は本来エッセンスだけ切り取り短く収めるべきですが、私の視点と多くの失敗談がCNE1を検討されている方の一助となればと考え、今回書かせて頂くことになりました。駄文ではありますが、何かしらお役に立てれば嬉しく思います。
自己紹介
フィリピンへ英語留学?
「黒井くん、フィリピン留学おすすめだよ。英語を話したいならぜひ行ってみてはどうかな」
2011年6月頃、大学の先輩(小泉力さん)からフィリピン留学の話を聞いた際、私の反応はキョトンとしたものでした。初めて聞いたフィリピンという選択肢。CNE1から帰国して未だ1週間という留学ホヤホヤの先輩。でもなぜ欧米ではないのだろうと半信半疑の私でしたが、先輩は「フィリピンから帰国直後、空港で他の旅行客にぶつかった際「すみません」ではなく「Excuse me」が自然に出た」と。それはスゴイ!と思い、小泉さんが通っていたCNE1を紹介頂いたのです。
その後いくつか学校を比較しましたが、創業者であり日本代表の井坂さんがTwitterで積極的に情報発信されており、真摯に経営にあたっている様子が投稿から窺えたこと、そして学校の様子と雰囲気が事細かに伝わってきたのが決め手になりました。英語など全く話せない身なので現地のフォロー体制が気になっていましたが、井坂さんのツイートを1ヶ月ほど継続ウォッチして「この学校なら大丈夫!」と感じ、7月上旬にさっそく留学の申し込みをしました。
最短でいつ入学できるか確認したところ「10月からになります」とのこと。これは注意点でもありますが、今日入学を希望すれば明日から入学できるわけではありません。当然在籍可能な人数枠がありますし、学校によっては国籍で枠を定め、特定の国に偏らないようバランスを取っている場合もあるのです。もちろん枠があれば直前でも予約可能な場合もありますが、出来れば3ヶ月以上前に完了させておく意識を持っていた方が良いと思いました。そうすると留学までの時間に余裕が見込める分、準備に時間をかけることができます。
英語を学ぼうと思ったきっかけ
英語を学ぶことを決めた直接の理由は、英語圏での生活や仕事、起業を可能にするためです。私は30歳を超えてIT系の職務を辞し、大学に入り英語含めて勉強することを決断した人間です。時にはリスクの大きさに躊躇することもありましたが、ITだけで生きていく事がよりハイリスクであることは明らかで、経営能力を軸に多くの知見、そして語学力を得る必要がありました。その背景となる理由は3つあります。
- 仕事でもプライベートでも、英語が出来ないため重要な案件を伝えられず、赤恥をかいたのは一度や二度ではありません。日本の人口は今後長きにわたり減少するとみられますが、世界の英語話者は増加し続けます。となればビジネスの軸足を英語圏に置かざるを得なくなり、英語の必要性は今まで以上に増していきます。
- IT系の技術者として仕事をしていましたが、技術資料を突き詰めると最後は英語で記述された文書に行き着きます。その都度Google翻訳するものの変換結果は適切ではなく、そういったプロセスを挟んでいる段階で、英語ネイティブの技術者にスピードで勝てるわけがありません。そしてネットに存在する殆どの文章は英語で記述されており、今後も英語への情報集約が加速されることに疑いの余地は無いので、日本語のみの資料調査に限界を感じとっていました。つまり今後どのような仕事をするにしても、自分を磨き続けるには英語を英語のまま理解する必要がある、と思ったのです。
- 私はITと生産管理の知識しか持っていません。法律も会計も人事も会社の経営も何もわかりません。IT関係の職は種類によって勤務地の概念が殆どなくなります。日本人の私がその席に座っていないと出来ない仕事なのか、常に自身に問い続ける必要があり、もしそれでNoとなれば、会社は私の数十分の一のコストで雇用できる海外の技術者に仕事を投げる可能性が現実味を増してきます。言い換えると、真似の出来ない高付加価値を私が持っていない限り、私を雇用し続ける理由がなくなるのです。CNE1にはIT業界の方が多く留学に来られていますが、私と同様、IT業界を日本語だけで生き抜いていく難しさに危機感を覚えている方が多いように思います。ひとたび海外に出れば英語が喋れないという概念がほぼ存在しないので、実務的に英語は何ら付加価値になり得ませんが、日本語しか話せないと経済的にシュリンクしつつある日本の中でしか職を選べなくなります。これは今後、非常に大きな足枷となっていくであろうと考えました。
そして大学に入学し勉強を始めたはいいものの、何せハローハワユーですから英語の講義に全く付いていけません。しかし英語は単位の1/4を占めるため、出来ない等と悠長な事を言っている余裕はなく、短期で英語力を向上させる必要がありました。そんな気を揉んでいる最中に小泉力さんが紹介してくれたのがCNE1だったのです。
CNE1での生活
平日の過ごし方
2011年10月から2012年2月の間、BBTの講義と並行しながら英語の勉強に取り組みました。CNE1の授業を3コマ取り、夕食までのスキマ時間に英語の予習復習を実施。夕食以降はBBTに3時間ほど専念するという生活でした。留学開始から数週間は毎日半端ではない疲労を感じ、昼食後に必ず昼寝をしていました。滞在後半からは留学中しか出来ないことにリソースを割くべきだと考えるようになり、部屋での自習時間を減らし、EOPカード(English Only Policy)を掲げ、先生の輪の中に自分から飛び込んで英語を使う絶対時間を増やしました。
時間配分のポイント
授業時間以外は、自習するも、昼寝するも、買い物に行くも生徒自身に委ねられています。しかし毎日授業に参加していると、自主勉強する時間を思ったほど確保できないことに気づくはずです。上手に時間をマネジメントしないと留学は一瞬で終わります。後になって「はじめに気づいていれば…」と思ったことは3つ。
1.メリハリをつけること
2.楽しむこと
3.勉強法を「探さない」こと
- メリハリをつけること
私の場合は最終的に「18:30から30分おしゃべりタイム」「19:00からは自習タイム」のように予め時間配分をしました。そして時間が来たら途中であってもその場で切り上げる。毎日配分を微調整しながら繰り返し、時間内に集中する習慣を自分で作り上げるようにしました。1-2週間の滞在なら全力集中も可能ですが、多くの場合はずっと机に向かっていると疲れますし、時間無制限のダラダラ勉強をすると集中できません。1ヶ月を超える滞在は切り替えの上手さ、つまりメリハリが必要です。
- 楽しむこと
詳細は後述しますが、私の場合はネガティブな感情が自分を支配すると伸び悩みました。今自分は楽しめているかな?苦しければ何か変えたほうがいいかも?と毎日ひとり反省会をしていました。
- 勉強法を「探さない」こと
私含めて多くの初心者が陥るのは「勉強ではなく、勉強法を探すことに時間を費やす」ですね。このiPhoneアプリがいい、あのテキストがいい、とかそういうことです。私も上達したいがあまりに同様の状況に陥りましたが、後になって考えるとこれはマイナスの効果しかありません。今手元にあるテキスト、既に持っているアプリに自分のリソースを集中すべきです。手元に「みんなから非常に評価の高いテキスト」が5冊10冊あっても、自分は一人なのですから、それ全部に手を付けられるわけがありません。使わない教材は気が散る一因になりますし、巡り巡って無駄になるだけです。学校のテキストに集中し、それをマスターしてから次を考えた方がずっと効率の良い勉強ができると私は考えます。
授業の進め方(滞在前半)
当初は短い文章さえ読めるようなレベルになかったので、授業では「Express Ways」と「Side by Side」を使い、先生にお願いして特定のシチュエーションを想定したパターン練習に特化してもらいました。そこで知らない単語を覚え、名詞、動詞、形容詞を入れ替えながら自然とパターンが口に出てくるまで音読を繰り返しました。
また、発音が重要なことは知っていたので発音クラスを取りました。パーカッションや歌などリズムを多用したクラスで、発音練習の目的を忘れるほど楽しめる内容でした。クラスメートは自分より数段上のレベルだったので、みんなが何を言っているのか実はさっぱり理解できなかったのですが、グループクラスでは自分の実力を客観的に把握することが出来ますし、自分が知らない言い回しを他の生徒の発言から学ぶことができます。全てマンツーマンにしないで良かったと思いました。
授業の進め方(滞在後半)
カタコトでありつつも思ったことは伝えられるようになったので、パターン中心のテキストからディスカッション中心の「Impact Issue」に移行し、前置詞や冠詞の間違いを先生に都度指摘して頂きながら「安楽死の是非ついてどう考えるか」「男女の友情は成立するか」等の興味深いトピックに沿ってディスカッションを行いました。テキストを軸としつつも、些細な疑問や気づきから話題は枝葉のように広がっていきます。その中で思ったことを論理的に組み立てて伝える練習を集中して行いました。
英語では「なぜ?」と聞かれた際に明確かつ論理的に説明および反論できないと、何も考えずに適当に言っているとみなされてしまいます。阿吽の呼吸とでも言うべき「そんなこと聞くなよ〜」「それくらい察してよ〜」に代表される日本文化が骨の髄まで染み付いた自分にとって厳しい取り組みでしたが、先生が辛抱強く「なぜ?」を繰り返してくださり、英語力の向上はもちろん、自分自身の思考プロセスを深く見つめなおすきっかけにもなりました。
自習の進め方(滞在前半)
基礎の基礎から勉強する必要があったため、部屋にこもって黙々と文法と基礎単語の学習、そしてテキストの音読をしていました。インプットとアウトプットが両方機能しないと身に付かない事だけはわかっていたので、覚えた単語や言い回しは次の授業で使って、間違っていれば先生に直してもらいました。
自習の進め方(滞在後半)
毎日の予習復習を行うのに加え、先生毎のタスクを自分に課しました。日記はA先生に添削して頂き、B先生にはTEDプレゼンテーションの要約を添削してもらい、C先生には作ったプレゼンスライドをチェックしてもらい…と、テキストのみに依存しないよう自分から提案し、授業内容に幅を持たせるようにしました。CNE1滞在中は音読の継続を心がけ、翌日のテキストの内容を理解する→何回も音読する、をひたすら繰り返していました。私が机に向かって勉強していたのは概ねこれだけです。
井坂さんが日頃からツイートなさっているように音読は話す練習であり、練習量は話す力にそのまま比例します。音読は往々にして途中で意味を見失い、虚しさと共に止めたくなるのですが、登場人物やニュースキャスターになりきって楽しみながら行うことが継続のコツだと思います。
ユニークな宿題とその効果
先生からは宿題が出される事があります。テキストの空欄を埋めたり、生徒や先生に質問をしてきたり…などが当初多かったのですが、滞在後半になると「SMで10人の店員さんにインタビュー」「ランチタイムに正確な発音で歌を歌う」いうユニークな課題が増えてきました。
SMでのインタビューは聞いた直後かなり無茶振りだと思いましたが、殆ど喋れないのに授業終了と同時にSMへ行き、事前に用意した質問内容を元に店員さんへ声を掛けるという経験は、自分の内気な性格を変え、英語を使う勇気を醸成するのに非常に役立ったことを付け加えておきます。机上の宿題よりずっと刺激的でした。ちなみに質問内容は「SMモールで商品を購入するアドバンテージは何だと思いますか?」
モチベーションの維持
多くの生徒にとって最大の敵となるのは自身のモチベーションです。1−2週間の滞在であれば最初から最後までピークのまま卒業できますが、滞在が1ヶ月を超えるとそうもいかなくなります。CNE1では入学時と卒業時に加え毎月一回「スピーキングテスト」があるのですが、私は入学一ヶ月目のテストで点数が落ちてしまったのです。「一ヶ月勉強して向上するどころか、入学時より悪化するってどういうこと?やっぱり自分は英語なんて無理なんだ…」と順調にレベルを挙げていくバッチメイトを横目に大変な劣等感に悩まされ、本気で帰ろうと思いました。
自信喪失によって元々少なかった口数がさらに少なくなり、笑顔が無くなり、コミュニケーションを避けるようになり、週末も焦りから部屋にこもって勉強するようになりました。ここから数週間、私は勉強量を増やしつつも一向に上達しない自分にますます自信を喪失していくことになります。缶詰で上達することは可能なのですが、それには強い目的意識と自信が必要で、この時の私には逆効果でした。
そんなある日、先生から「今度の週末、みんなで海へ泳ぎに行かない?」とお誘いを頂き、これが状況を打開するきっかけになりました。遊びに行く事は学習を止めることではなく、学んだ内容を実地でアウトプットする絶好の機会だったのです。多くの先生や生徒と話すようになると笑顔も増えてきますし、それに比例するかのように英語力も上がって来ました。自分のメンタルコントロールが留学全てを左右することに遅ればせながら気づき、これ以降「楽しむ」が勉強と行動の最優先基準になりました。
週末(土日)の過ごし方
週末にリラックスする大切さに気づいてからというもの、毎週ほぼ欠かさずどこかへ出かけるようになりました。CNE1はゲートの目の前が幹線道路なので、手を挙げてバスを捕まえれば乗り換えなしでマニラにもバギオにも行けてしまうのです。これはCNE1の強みだと思います。私は近くのショッピングモールやパブリックマーケットを散策したり、他の生徒と一緒に少し遠出して海に行ったり山に行ったり、毎週末が楽しみでした。おすすめの観光スポットについては後述します。
CNE1のWi-Fi環境について
Webブラウジングやメールの送受信には殆ど問題ありません。日本ほど通信は安定しておらず、時に速度や接続が不安定になるためYouTubeなどの動画閲覧は少し、難があります。OS等のソフトウェア・アップデートでGB単位のダウンロードが必要な場合は一晩かかると割り切った方が良いでしょう。そのような状況からBBT大学の講義をストリーミング受講するのは厳しいと判断し、回線が空いている夜中に講義内容のダウンロードを行なっていました。加えてビデオチャットを用いたBBT英語カンバセーションが途中で何度も切断されるなどの問題が生じていましたが、そのつど接続しなおし、最終的にはやり切る事ができました。なお、Wi-Fiについては現在増速され、安定性と速度は共に上がってきているようです。
Facebookが紡ぎだすCNE1ネットワーク
CNE1へ来て驚いたことの一つに、フィリピンでは誰もがFacebookアカウントを持っていることが挙げられます。私もアカウントは持っていたので先生や他の生徒、スタッフと友だちになったのですが、滞在中の情報交換はもとより、卒業以降も互いの近況を知ることができますし、コンタクトを取りたいと思えばいつでもメッセージを送ることができます。CNE1卒業生を中心とした集まりが日本では何度も開催されており、Facebookの公開グループ「CNE1 Japanese Students」への参加者は2012年9月現在、300人を超えています。
CNE1の食事について
ゴハンは生徒のモチベーションを左右する大変重要なファクターです。初めて滞在した際はお世辞にも美味しいとは思えなかったのですが、井坂さんを始めとする経営陣が料理の抜本改革に着手し、滞在中にクオリティがどんどん向上していったのにはびっくりしました。最終的には「このカレー、日本で食べるよりおいしいんじゃないかな…」というヒットも散見されたので、これは大変な成果だと思います。私はいくつかの語学学校でランチを試食しましたが、CNE1のクオリティとは比較になりません。少々残念な点としては、週末は味が落ちることでしょうか。そして全体的に美味しいのは事実ですが、あくまで私が経験したセブ、バギオの一部学校との平均相対値なので、日本の絶対的な感覚をそのまま持ち込むとやや不満が残ると思われます。
フィリピンの気候
シーズンは乾季(11月〜5月頃)と雨季(5月〜11月頃)の2つだけです。Baguioなどの高地を除き、熱帯気候のため一年を通してTシャツサンダルで過ごせます。雨季のルソン島は毎日雨が降り、週末アクティビティの快適度が下がるため、もし選べるなら乾季の留学をオススメしたいところです。
卒業式とドリンキング・パーティ
毎週金曜日は笑いと涙が交錯する感動の卒業式があります。夜はドリンキング・パーティです。この日に限り学校内での飲酒が許可され、先生と生徒は夜遅くまで語り、踊り明かします。先生と話して英語を鍛えるのも、使い慣れた日本語で多くのバッチメイトと悩みを共有するのもよし。しかしパーティーの参加は強制ではないので、そっちのけで一人勉強している人もいます。私も早々に切り上げて勉強していることが多かったのですが、それでも、ドリンキング・パーティは勉強一辺倒にメリハリを付ける重要なイベントになっていると思います。
スピーキングテスト
CNE1に滞在する学生にとって一番気がかりとなるのがスピーキングテストです。自分のスピーキングスキルをBasicからAdvanceの10段階で知ることができます。2012年9月よりテストの大枠が変更され「TOEICスピーキング形式」に準拠した形になりました。
フィリピン留学を検討する方へ初めにお伝えしたいこと
フィリピン留学の効果を最大化させるために、日本で2つの事前準備に取り組む必要があると私は考えています。
基礎的な文法と英単語は留学前に「必ず」身に付けておく
先に書きました通り、私はハロー、ハワユー、イエス、ノー、マイネームイズ…程度が分かるレベルで留学しました。井坂さんが留学前に「最低でも中学基礎単語1500語と中学基礎文法は日本でマスターして来て下さい」と何回も念を押して下さっていたにもかかわらず、です。留学前は忙しく、英語学習に注力する時間がなかったのは事実なのですが、みなさんこのように思っていることはないでしょうか?
「いまは全く英語が話せないけど、留学すればきっと何とかなる」
事実私もそう思っていましたが、結論から申し上げますと、この考え方は大きく誤っています。確かに海外に居住すれば必然的に話せるようになるでしょう。数年ほど時間があればそれほど深刻に構える必要はありませんが、留学した方の多くは「短期間で語学力を向上させる」ことを前提にしているはずです。多くの方々は小中高そして大学と長年英語を学んでいながら話せない、という背景を持っていますし、それを数週間、ないしは数ヶ月で向上させようして留学する。少し俯瞰して見ると、かなりの危機意識と弛まぬ努力が必要になることは容易に想像できないでしょうか。したがって、留学すれば何とかなるという考え方は違うと私は思います。
語学留学は「アウトプット」の場所である
私が考えるに、留学の効果を最大化するためには、留学中しか出来ないことに集中する必要があります。そのアウトプットがスピーキングです。スピーキングに特化するためには、留学前に集中して基礎単語と基礎文法のインプットを行う必要があります。私は基礎文法も基礎単語もまるで出来ないまま留学してしまった非常にダメなパターンで、せっかくスピーキングし放題のマンツーマンレッスンに来ているのに、授業では単語なり文法なりを調べたり教えてもらったりすることだけに時間が消費されていき、大変な危機感を覚えました。
留学中の時間は大変貴重なものです。単語や文法の基礎習得は日本でも出来るのです。私は留学前にこの部分をおろそかにしたことで、およそ2ヶ月は留学期間を無駄にしたと感じています。短期で結果を出したいのか、出したくないのか。留学という稀有な機会に身を置きながら、基礎的な単語集に何時間も何日も向かい合っていたいのか。最低でも中学生レベル、可能であれば高校生レベルのインプットは日本で済ませ、留学中は「スピーキング」に特化するべきです。もし「留学してから勉強を開始しよう」と思っていた場合、その留学は本来の目標より著しく低い結果に終わる可能性が高い、と私は考えます。
英語を学ぶ目的を明確にする
そして事前準備の二つ目として挙げられるのが「英語を学ぶ目的を明確にする」ということです。「英語をしっかり身に付けて、話せるようになって帰ってきたい」と漠然と考えている方は多いのですが、これは目的を達成するための前提条件であって「英語を話して何をするのか」が目的にあたります。下記にように体験や行動にフォーカスした目的であっても大丈夫だと思います。
- 英語を使いながら楽しく生活してみたい
- 今回の経験を起点に今後の語学習得のきっかけを掴みたい
- 現地での閃きを大切にしてその場で考えたい
- フィリピン留学がどのようなものか体験したい
- フィリピンの子と仲良くなりたい
ここで注意すべきなのは日本人がよく使う「特に目的は無いのだけど」という状態で来てはいけない、と言うことです。目的が明確なのと曖昧なのでは伸びが違います。目的が明確な人は行動が最適化されるので、向上も比較的早い傾向があるのです。人は目的意識に見合った成長をするものですし、貴重な時間とお金を投下して留学しているわけですから、目的に見合った結果を出せた方がいいですね。
この点が明確になっていないとモチベーションの低下が比較的起こりやすくなり、酷くなると「なぜ自分はここに来ているんだっけ?」のように自身を見失うことにも繋がります。目的が曖昧な状況は、言い換えると「原点が無い」わけなので、見失うというより初めから足場が無かったと言ったほうが正しく、モチベーション低下に陥るのはある意味必然で、そうなると目的を果たせないまま途中で脱落することとなり、これが「留学はしたものの、留学には失敗する」典型例です。成功する人の大半は「強い意志」を持っています。それには「強い目的意識」が必要になるわけです。あなたの目的意識は、明確ですか?曖昧ですか? 留学を最大限に活かしたいのであれば、目的は明確にする必要があります。
以上、私が考える留学前に準備すべき2つのこと「基礎文法、基礎単語の習得」と「目的の明確化」になります。
フィリピン留学をより深く楽しむには
フィリピン留学をより深く楽しむには、先生方へのリスペクトはもちろんのこと、フィリピンの経済、政治、文化、宗教について興味を持ち、学び、時に質問してみることです。
フィリピンの人口
CNE1の最終日にプレゼンを行いました。その中で取り上げたひとつが「フィリピンの人口」なのですが、これはフィリピンの文化背景を理解するにあたって非常に適したトピックです。以下、私のプレゼン内容からその概要を簡単にご説明します。
フィリピンの人口は2012年現在、1億人前後です。日本の平均年齢が45歳前後であるのに、フィリピンは23歳です。若い世代が圧倒的に多いためこれからも人口増加が見込まれるのですが、現時点では失業率の増加に伴う貧困層の増加、その先には教育レベルの低下、犯罪率の増加、強いては国力の低下が懸念されるため、現大統領のベニグノ・アキノ3世は人口増加に歯止めをかけるため「RH法案(性と生殖に関する健康についての法案)」を推進する必要に迫られています。これは貧困層に対しての避妊具の配布および避妊や性病に対する正しい性知識の啓蒙を行うのが主な内容です。しかしこの法案を実施までこぎつけるのは容易でありません。なぜか?
統計によると、フィリピンの人口の8割がキリスト教徒(カトリック)です。カトリックはプロテスタントと比べると性について厳しい戒律を持っており、避妊具の利用や中絶を「自然の摂理に反する」として認めていません。また、結婚前の性交渉も同様です。一定数の方は貞節を守り続けるようですが、データで見ると全体的にあまり意味を成していません。言わずもがな、20歳前後のカップルが貞操を守るのは相当強い信仰心が必要だと思いますし、フィリピン人は殆どコンドームを使わないという証言も多くの人から得ることができました。
こういった状況から、人口に歯止めを掛けるには避妊をはじめとする性知識の啓蒙を推し進める以外の選択肢はないのですが、カトリック教会組織から「人間の性道徳を堕落させる法案」として激しい反対に遭っています。薬局で避妊具を買うことは出来るのですが、フィリピンの文化背景を考慮すると、10代の若者にとっては「買うのにそこそこ勇気がいる」場所に置いてあります。ロジカルに考えると、不幸な人を減らし、経済悪化を回避するにはRH法案の方向性を推し進める以外にないのですが、人口の8割がカトリックということは大統領の支持基盤にも当てはまります。従ってこの法案を通すと現大統領の再選はありませんし、通さないと深刻な経済や治安の悪化を招くという板挟み状態です。この人口政策はフィリピンにおける最重要課題のひとつであり、大統領は今、非常に難しい決断を迫られていると思います。
日本では多くの人が信仰を持っていないため宗教理解がスムースに出来ない場合もありますが、世界を理解するには避けて通れない課題です。ここからカトリックとプロテスタント、そして近年フィリピンで成長著しい「IGLESIA NI CRISTO」のような第三勢力のキリスト教の違いを知ることで、よりフィリピン人の行動規範や現状を理解することができます。このように、人口に着目すればその国の経済、政治が見えてくるのです。私は日々こういったディスカッションをしていたので、外国からみたフィリピン、そしてフィリピン人の先生から見た内側からのフィリピンという複数の視点を通し、語学以上にこの国を深く知ることが出来たと思います。
フィリピン人の特性のひとつとしてあげられる「ホスピタリティの高さ」は、キリスト教の存在が大きく寄与しているであろうこと想像に難くありません。彼らの笑顔の素晴らしさはどこに行っても強く感じることができます。私は何故これまで無表情で生きてきたんだろうと、自分の存在意義を考えさせられるほど強力でした。
値引き交渉はマナーである
フィリピンで一番残念だと思うのは「金をよこせ」「チップをよこせ」という「Give me」文化、賄賂文化が未だ根強く残っているところです。国の窓口である国際空港であっても意識の低いスタッフが多く、口を開いたかと思えば「チップ?」です。払いませんけど。フィリピンでは人に依存して当然という文化があり、独立精神を強く求められる日本人から見ればかなり「ううっ…」と来る瞬間は多いのです。買い物する際やタクシーに乗る際、外国人と見定められれば数倍から10倍の値段を吹っかけられることは日常茶飯事です。値引き交渉について大阪の人は慣れっこだと思いますが、東京人は慣れておらず、それどころか値引き交渉をみっともないと考えている節さえあります。しかしフィリピンでは交渉しないと大損をする上、それ以降、彼らもどんどん値段を釣り上げて観光客に当たるようになるため弊害が大きいのです。
よってフィリピンでは値引き交渉はマナーだと考えたほうが望ましいでしょう。彼らも「その額をもらえる可能性が少しでもあるならとりあえず吹っかけた方がいい」というライトな感覚なので、買い物では思いっきりドSになって、その目論見をいとも簡単に破壊しておく必要があるのです。
ただし、地元価格を事前に把握しておく必要があります。向こうもビジネスなので、原価割れの価格を提示すれば「何も分からず適当に言っている客」と足元を見られ相手にされないだけです。相手にも利益を残しながら互いにWin-Winの関係になれるよう、笑顔で値引き交渉に臨むこと。これがフィリピンを楽しむコツのひとつです。
また、帰り道の客を期待できない場所にタクシーで行く場合などは値引き交渉が難しくなります。何事もボッタクリと決めつけず、背景を想像しながら交渉をすすめることが大切なのですがこれには少々経験が必要です。また、状況によっては余分にお金を払ってでもタクシーに乗った方がよい危険な場所もありますので、ケースバイケースで判断して頂ければと思います。
ちなみに学校の先生はプロなのでこういった事は一切無く、むしろ人徳とホスピタリティの高さに感動してしまうことが多かったことを付け加えておきます。
フィリピンの治安
CNE1近辺について
「CNE1があるTarlac州は田舎にあり、滞在中に大きな問題を感じることはありませんでした。学校の中は何人もの警備員さんが24時間体制で警備していてくれますし、防犯カメラも複数台設置されていますので現状大きな問題はないと思います。ただし、学校の外で財布や携帯電話を紛失または盗難に遭った場合、フィリピンの他の地域同様、戻ってくる可能性は皆無です。
フィリピン全体の治安
フィリピンの治安はよく聞かれる質問の一つです。前提として日本ほど安全な国は殆ど存在しない事実を理解することと、外務省が公開しているフィリピンの安全情報を熟読し、同じ轍を踏まないようにする必要があります。過去のデータを参照すれば事件に巻き込まれやすい行動パターンや場所などが見えてきますので、その上で事故に遭いやすい要因を避けるように動けば大抵の危険は回避可能です。
一番危険なのは「無知」でフィリピンに来ることであり、犯罪グループから見ればカモがネギを背負ってきたようなもの。過去データを頭に叩き込み、現地の肌感覚を加えながら都度判断する必要があります。主観ではありますが、首都マニラについては近隣各国の首都よりやや危険度が高いと思います。
マニラのTondo地区には東南アジア最大と云われるスラム街が今も存在します。日本人が持つ「フィリピンは治安が悪い」イメージの根源は、かつてこの地区にあったスモーキー・マウンテンに引っ張られているところも多々あると私は考えています。
留学生活の準備・必須編
次は留学にあたり「モノ」の準備についてご紹介します。持っていくものは原則として「現地で製品の入手が不可または難しい」モノに絞るのがポイントです。あまり多くのモノを持ち込むと、本来集中するべき勉強が疎かになります。
ガイドブック:地球の歩き方「フィリピン」
土日は観光に出かける場合も多いのですが、これが手元に一冊あると旅の充実度が違います。私は自分で自炊し、iPadに入れて持って行きました。
電子辞書
英語を学びに行くからには辞書は必須です。紙の辞書がダメというわけではありませんが、学習する都合上、授業中でも休日でも、どこへでも持ち歩ける軽量性のメリットが大きいため電子辞書をオススメします。私は物量を減らすため専用端末ではなく、iPod touchにアプリ「コウビルド英英辞典」「英辞郎」「WISDOM英和辞典」「大辞林」を入れて持って行きました。
文房具
シャープペンシルやボールペンにおいては、日本と同等品質の製品を入手することが極めて難しく、種類もかなり限定されますので、普段愛用しているボールペン「SARASA」やシャープペンシル「クルトガ」およびその替芯を持って行きました。おかげで筆記具に困ることはありませんでした。
常備薬
日常使っている常備薬がおありでしたら、必要量を必ず持ち込んで下さい。現地でもある程度の薬は入手出来ますが、総じて日本製品より強力な(優しくない)ものが多く、カラダに合わない可能性があります。
ウエットティッシュ系全般
GATSBY等のフェイシャルペーパーは入手困難である上、このカテゴリに属する製品は赤ちゃん用のものしか見つけられなかったので、市場として存在しない可能性があります。掃除用のウエットティッシュなども取り扱いは稀少で、殆ど選択肢が無い上に、日本の100円ショップで入手するより高価な場合が殆どです。日常的に使う習慣がおありなら、留学終了まで困らない物量を持ち込んだ方が望ましいでしょう。
日焼け止め
品質面の問題から、日本で用意して持っていくことをオススメします。現地でANESSAなどの日本製品入手は困難なので、ご自身の行動パターンを予測した上で必要量を準備すると良いでしょう。
「アリの巣コロリ」
熱帯性地方のため日本より虫が多く、特にアリの物量には圧倒されます。滞在する部屋にアリがいてもこれを使えば巣ごと根絶できるので、アリに全く悩まされず過ごすことができました。雑食性と吸蜜性に対応する二種類を試したところ、吸蜜性のエサには殆ど食いつきませんでしたので、フィリピンのアリは基本的に雑食性であると思われます。
「おすだけベーブ180日分」
自習室や部屋に蚊がいて気になることは多々ありますが、これを使えば一発です。噴霧後数分で全ての蚊や蝿が落ちてきます。電気の必要もなく、留学中十分な量をこれ一本でまかなえます。
塗る虫よけ「スキンベーブミスト」
フィリピンは熱帯気候ですから日本と比較して害虫は多めです。デング熱のようにワクチンが存在しない感染症に対抗するには、なるたけ刺されないようにする以外ありません。利用頻度においては環境や本人の意識に大きく左右され、必要量の指針を示すことが困難なので、日焼け止めと同様、自身で予測する必要があります。私はフマキラーの「スキンベーブミスト」と、3Mの「ULTRATHON」を持って行きました。前者はスプレー式なので手を汚さず、非常に使い勝手が良いのでおすすめです。通常はこれだけで十分でしょう。後者はDEET34%と非常に強力なので、休日にアクティビティへ行く際などに重宝していました。注意事項を挙げると、下記のようにパッケージングされた状況で持ち込むと商用と見なされ高額な関税を課される場合があるので、パッケージから出して持って行きます。
「Crocs」のサンダル
現地でもサンダルの選択肢は豊富ですが、清潔性、耐久性、軽量性の面からCrocsのアドバンテージは大きく、持っていくことを強く推奨します。Crocsはフィリピンにも出店していますが、店舗は大型ショッピングモールに限られ、どこでも入手できるわけではありません。
ユニクロの「ウルトラライトダウン」
2011年度の製品ではついに200gを下回る「199g」を達成した、あの製品です。折りたためば大変コンパクトなサイズで持ち歩けます。なぜ暑いフィリピンで必要なのだ…と思われるかもしれませんが、この製品のおかげで健康に過ごせたと言っても良いくらいです。利用場所は主にバスの中。外は真夏にもかかわらず、凍えるほどの冷房が効いている場合が多々あり、Tシャツだけの長距離移動は体調を崩すこと必至です。
国際キャッシュカード
授業料を支払う際など止むを得ない場合を除き(フィリピンでは現金決済が多い)、大量の現金を所持しているのは危険なので、国際キャッシュカードやクレジットカードを持つべきでしょう。新生銀行で口座を開設すると、標準装備で国際キャッシュカード機能が付いてくるのでおすすめです。
海外旅行保険
海外の医療機関を受診したり、盗難紛失に遭った際の損害費用を保障するサービスです。一切の費用なのか部分適用なのかは契約によりますし、保険の例に漏れず、既往症には適用できない等の様々な制約があります。しかし万が一入院した場合、確実に掛金以上の額が飛んでいくので加入は必須だと思います。
留学生活の準備・あると便利なもの
必須ではないけど、あると便利だなと思ったのは下記の4つです。
S字フック
何かを吊るしたいときに大変役立ちます。現地のホームセンターで入手しましたが、成型時におけるバリ取りが一切されていない荒い品質でしたので、持って帰ろうとは思いませんでした。大きめのフックをいくつか持って行くと良いでしょう。
強力なマグネットフック
同じく何かを吊るしたいときに役立ちます。
LED懐中電灯
夜間、屋外では多くの場所において照明がありません。歩く際には全く足元が見えないこともあるので、一つ持っておくだけでかなり重宝します。
SIMフリーの携帯電話
フィリピンではSIMフリーの携帯電話が1000円程度から入手できます。ただしその価格帯はフィーチャーフォンなので日本語が一切使えません。もし既に日本のSIMフリー端末をお持ちであれば、フィリピンでSIMカードを買ってそのまま使うことができます。スマートフォンのパケット通信無制限プランは5日間で400円程度です。週末観光に出かける際、GPSで自分の現在位置を確認できるのは安心感が違います。
留学生活の準備・日本に置いてくるべきもの
現地でも入手可能なシャンプーなどの日用品に加え、下記に属するものは持ち込みをおすすめしません。
高価なもの、大切なもの
パソコンや携帯電話、貴重品等やむを得ないものを除き、無くなって困るようなものは持ち込まないのがポイントです。日本で日常的に使っている服、靴、財布、腕時計、アクセサリーなどが該当します。殊に財布と腕時計については旅行用と割り切った安価なものを用意することが望ましく、服や靴においては可能な限り「現地で捨ててくることも躊躇しない」ものに絞ると良いでしょう。
大量の書籍
本は重いので、多くても2〜3冊に絞るのが良いと思います。私の場合、必要な参考書は全て自炊し、iPadに入れていきました。
フィリピン渡航前の各種予防接種について
- これは正確な医療情報を提供するものではなく、筆者個人の認識です。詳細は専門医にご相談下さい。
私の場合
予防接種は、抗体獲得後にウイルスや細菌に曝露した際、それを無効化および軽減化するために行うものです。私は東京の日比谷クリニックに行き、フィリピンにおける感染症の現状をドクターに見せてもらった上で、予防接種の優先度を一緒に考え、予算と相談しながら4つのワクチン接種を行いました。破傷風、狂犬病、肝炎(A型B型)です。ただし自由診療なので保険が適用できません。狂犬病や肝炎ワクチンについては複数回の接種が必要になり、上記4ワクチンの接種を完了するまでのコストは7万円ほどでした。
一番懸念していたのが狂犬病です。日本ではあまり知られていませんが、世界では毎年5万人の死者が出ています。狂犬病清浄国は日本やオーストラリア、ノルウェーなど僅かな国だけで、かつ、殆どの罹患人口はアジアに集中しています。発症後の死亡率はほぼ100%であり、AIDSと並んで最も致死率が高い病気として知られます。狂犬病においては曝露が懸念される場合、例え抗体獲得後であっても追加ワクチンを打つ必要がありますが、予めワクチンを接種しておけばその回数を半分程度まで軽減させることができます。
CNE1への留学に予防接種は必要なのか?
私個人の感覚としては「CNE1への留学に予防接種は不要」だと思います。というのも、半年近く滞在していながら狂犬病に感染していると思われる犬に遭遇することもありませんでしたし、他に噛まれた生徒もいませんでした。予防接種も旅行保険と同様「備え」であり、何事もなかったのであればそれは喜ぶべきところですが、最終的には自己責任なので、渡航先の情報と照らしあわせた上で各自が判断すべきものです。
休日の観光について(CNE1周辺)
私が実際に行ってみた場所のうち、CNE1近辺のスポットをいくつかご紹介します。
CNE1(シー・エヌ・イー・ワン)
私達が滞在する学校です。詳細はこちらの通りですが、出かけたら戻ってこなくてはなりませんので、戻り方のTIPSになります。バスに乗って「CARTHEL」と言って伝わらない場合は、日本語発音で「カルテル」と言ってみてください。こっちの方が現地語の発音に近いらしく、ほぼ伝わります。オーディナリー(エアコン無し)バスの車掌さんがCARTHELを知らないことは経験上無かったのですが、エアコンバスでは稀に知らない車掌さんがいました。そしてさらに稀に、ドライバーが停車を忘れてそのままCNE1前を通過することも何回かあったので、学校に近づいてきたら景色を注視しつつ、必要に応じて今どこにいるのか車掌さんに確認することも必要です。バス会社におけるCARTHELの知名度も徐々に上がってきているので今後あまり発生しないと思うのですが、一応記載しておきます。
SM Rosales(エスエム・ロザレス)
CNE1生御用達のショッピングモール。SMはフィリピン最多の店舗数を持つモールで、CNE1近くにも出店しており、それがこの「SMロザレス」です。生徒さんが一番良く訪れる外出先でもあり、中にはハイパーマーケット、レストラン、ホームセンター、ブックストアなどひと通りのお店が揃っています。くわしくはこちらをご覧下さい。
Bistro Garitoni(ビストロ・ガリトニ)
SMロザレスのとなりにある高級レストランです。バッチメイトが卒業するたびみんなでここへ来て、お別れパーティーをやっていました。高速なWi-Fiを完備し、ライプマンゴーシェークは日本で味わえないくらいの絶品クオリティなのでぜひお試しあれ。夜7時以降はバンド演奏が始まるのですが、音量に遠慮はなく、それ以降まともに会話することが出来なくなります(笑)。朝10時くらいまでに来ると注文できるホットケーキもおすすめです。
Nuat Thai Rosales(ヌアッ・タイ・ロザレス)
Nuat Thaiはフィリピン全土に展開するタイ式マッサージで、過去のCNE1生徒からも高い評価を得ています。SMロザレスの正面、ビルの2階に店舗を構えています。
Donnie’s Gym(ドニーズ・ジム)
マッスルティーチャーの異名を持つドニー先生の自宅ジムです。週数回通う熱心な生徒さんもいました。ドニー先生がトレーナーとして生徒を熱血指導してくれます。
Moncada Public Market(モンカダ・パブリック・マーケット)
CNE1からバスで南に15分ほどの距離にあるマーケットです。日用雑貨や果物等をSMより安価に買うことができます。SMなどのショッピングモールは値引き交渉に応じてもらえない場合が殆どなのですが、パブリックマーケットでは可能です。これも英語のトレーニングになりますので、先生に市場価格を教えてもらった上でぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
Paniqui Public Market(パニキ・パブリック・マーケット)
Moncadaからさらに15分ほどバスで南下した場所です。マーケットの規模はMoncadaより大きく、しかも周辺にいろんなお店や公園があるためこちらの方がずっと賑わっています。バスを降りてから歩くとマーケットまで15分くらいかかるので、バス下車後はトライシクルをおすすめします。トライシクルの価格は交渉制のため、乗る前にドライバーと合意しなくてはなりません。外国人と分かるやいなや「50ペソ」とかなり吹っかけてきますが、交渉したら20ペソになりました。
Urdaneta City(オルダネータ)
SMロザレスからバスで20-30分ほど北に行った場所にあります。大きな規模のパブリックマーケット、そして複数のショッピングモールを抱えています。フィリピンの今を感じることが出来るエネルギッシュな場所です。CNE1近辺のパブリックマーケットとしては最も大きな規模(たぶん)で、比較するとUrdaneta>Paniqui>Moncadaの順だと思われます。かつてエンペラーと呼ばれたCNE1伝説の生徒さんからの情報によると、バーやレストランはもちろんのこと、様々なプレイングスポットが存在しているそうです。
Isdaan Floating Restaurant(イスダーン・フローティング・レストラン)
PaniquiとTarlac-cityの中間にある、水に浮かぶレストラン。ちょっとした遊園地かと思うほどの規模で、コンセプトが謎かつ巨大すぎるオブジェが無数に存在します。年齢がバレてしまいますが、風雲たけし城を思い起こさせるアトラクションに見事成功するとプレゼントがもらえます。レストランと云うより、遊園地にレストランが付いていると表現した方が的を得ています。
SM Tarlac(エスエム・ターラック)
CNE1からバスで40-50分ほど南に行くと着くのがSMターラックです。SMロザレスより少し規模が大きく、スターバックス・コーヒーなどがあります。
Kart City(カートシティ)
SMターラックの正面にあるゴーカート場です。思った以上にスピードが出るのでかなりのスリルを味わえます。ヘルメットを被りますし、ショックアブソーバーとしてカーブにはタイヤが積み重なっているものの、それでもクラッシュしたら無傷では帰れないスピードなので安全運転でどうぞ。
休日の観光について(フィリピン全体)
私が実際に行ってみた場所のうち、少し遠距離またはかなり遠方にあるオススメのスポットをいくつかご紹介します。
Baguio City(バギオ)
標高1500mの山中にあり、フィリピンの避暑地として知られます。眺めの良いマインズビューパーク、大統領別邸「マンション」、バギオ大聖堂、TREE TOP、広大なキャンプ・ジョン・ヘイ、セッションロードや大小のショッピングモール、マーケットなどがギュッと詰まっています。Manilaと比べれば比較的安全で、初めての遠出先として一番オススメできる場所です。CNE1からはバスで3時間ほど。
Hundred Islands National Park(ハンドレット・アイランド)
CNE1の北西にあるビーチです。100前後の小島があることから、その一帯を総称して「ハンドレッド・アイランド」と呼ばれています。美しいビーチが残り、現地では小舟をチャーターして小さい島々を周り、泳いだり無人島探検したりすることができます。最寄りのビーチと云われればまずここでしょう。バスの乗換えが必要ですが、CNE1から概ね3時間ほどです。
Anilao(アニラオ)
アニラオはマニラから南へ3時間ほど下った場所にあるバタンガス州の一角にあります。美しいビーチを有しながらセブほど有名ではない穴場スポットで、内藤さんが体験記で書いてくださっている「パシフィコ・アズール・リゾート」へ行き、スキューバダイビングのオープンウォーター認定を取得。その数ヶ月後にはアドバンスドオープンウォーター認定を取得しました。講習は基本的に英語で進みますが、フィリピン人インストラクターが非常にわかりやすい英語を使ってくれる上、所々で日本語を混ぜてくれるのでハイビギナーからプリインターミディエイト以上の方であれば理解できる範囲内だと思います。ありがたいことにCNE1生は学割を適用してもらえるため、宿泊、食事、講習料すべて含めて3万円程度に収まりました。CNE1からは8時間ほどの距離です。
Vigan(ビガン)
バギオから北に5時間ほど行くと、ユネスコの世界遺産に登録されているビガン歴史都市に辿り着きます。世界遺産に登録されているのは一本のストリートのみですが、非常に美しい街並みを見ることができます。ビガン大聖堂や博物館などもおすすめです。CNE1からはバスで8時間ほど。
Pagudpud(パグップゥド)
フィリピンで美しいビーチと言えばボラカイですが、それに匹敵する美しさのビーチはフィリピン各所にあります。そのひとつが「リトル・ボラカイ」と呼ばれるこのPagudpudです。ルソン島の最北端にあるビーチで、バギオを出発点にするとビガンがちょうど中間地点になります。乗り換え含めるとCNE1からバスで18時間程度。もし予算があれば、全てバスではなく飛行機でLaoagまで行った方が望ましい遠距離です。
Sagada(サガダ)
世界遺産バナウェのすぐ近くにある山奥の街です。こちらの体験記にも書かれています。いくつかの巨大な洞窟を有しガイドさんと一緒にその中を探検することができます。ここに行って帰ってきたCNE1生はみんな「アトラクションじゃなくて、リアルアドベンチャーでした…」とだけ言うのですが、私もそう思います。おそらく洞窟に入るには町役場でガイドさんを雇わなくては入場許可が下りません。洞窟内は完全な闇が広がり、もし単独だったら生還できるか疑わしいほどの広大な洞窟です。冒険好きな方にはルソン島で一番オススメできるアクティビティなので、ぜひ楽しんで来て下さい。
バギオで出会ったサガダ出身の方に話を聞いたら「ヨーグルトハウス」と「レモンパイハウス」はイチオシだそうです。料理の質はもちろん、注文から提供までのスピードが他のレストランより圧倒的に早いとのこと。バギオからサガダまではバスで5-6時間、CNE1からは8-9時間程度です。
Cebu-City(セブ)
空港のあるマクタン島には観光客向けに整備された数多くの美しいビーチを擁し、隣のセブ市にはSMやAyalaモールなどの大規模ショッピングセンターはもちろんのこと、多くの世界企業が集まるビジネス街「IT Park」、マゼランがセブに初上陸した際に持ってきた十字架「マゼランズ・クロス」など多くの観光資源を。経済規模ではマニラに次ぐフィリピン第二位の都市です。また、語学学校が非常に多い場所としても知られています。マニラから飛行機で一時間ちょっとです。
Bohol(ボホール島)
フィリピンメガネザルとして知られる「ターシャ」や、数十メートルほどの円錐形の丘が1268個も散在する不思議な場所「チョコレートヒル」を有します。セブシティと比べて穏やかな場所で、私は日帰りだったのですが、5日間くらいは滞在したいと思いました。セブの港から高速フェリーで2時間ほどです。
Palawan(パラワン)
「フィリピン最後の秘境」と云われる場所で、手付かずの自然、独自の生態系が今も残っています。島北部のエルニドで見たエメラルドグリーンの海、白いビーチは目が眩むほどの美しさでした。プエルト・プリンセサ地底河川国立公園やトゥバタハ岩礁海中公園など2つの世界遺産を有します。マニラから飛行機で1時間ちょっとの距離です。
フィリピン留学について
CNE1について説明する前に、少し俯瞰した視点でフィリピン留学全般についてお話しさせて頂きます。私はフィリピンに滞在中、CNE1以外にもバギオ市とセブ市の語学学校にも滞在しましたので、おそらくCNE1だけ経験した生徒さんよりはフィリピン留学について多少語ることができます。そこで、フィリピン留学の現状と、CNE1のアドバンテージを比較しながら順にご説明します。
フィリピン留学の起こり
2012年現在のフィリピンにおいて、海外からの生徒受け入れを前提にした英語学校は殆どが韓国資本です。というのも、元々フィリピン留学は韓国人向けに作り出されたマーケットだからです。ご存知の通り、韓国では入社や昇進においてTOEICスコアが大変重視されます。英語を身につけるために一番手っ取り早い方法は留学することですが、欧米留学は多大なコストがかかります。家庭の経済状況で英語の習得スピードが大きく左右されてしまう現状に苦慮した彼らは、相対的に物価(人件費)が安く、国民の殆どが英語を操るフィリピンに着目し、学生を送り込むシステムを作り上げました。韓国でフィリピン留学の本格的なブームを迎えたのが2004年頃とされ、2011年現在の今では年間10万人(日本からは1万人)の学生がフィリピンへ英語を学びに来ています。
日本からのフィリピン留学者は2009年、2010年、2011年と倍々のペースで伸びてきていますが、昨年から今年にかけてイノベーターからアーリーアダプターに切り替わったかなという感覚で、キャズムを突破するにはまだ時間が必要だと見ています。テレビや雑誌で徐々に取り上げられつつあるものの、現行の生徒はインターネットを経由した情報受信感度の高い層が多く、日本にはまだフィリピン留学の言葉を知らない方も一定数います。書店でも留学雑誌は欧米豪が殆どで、フィリピン留学を全面に出した雑誌はまだ殆ど見かけません。よって、これからの市場なのです。そこにビジネスチャンスを見出し、フィリピンで英会話学校の設立を目指す日本人も一定数いることがわかりました。先に述べた通り日本人経営の学校は未だ大変少なく、日本人向けのサービスを展開するにあたって日本人経営者の視点が時に必要になってきます。
CNE1は他に類を見ない「フィリピン・日本・韓国」の共同経営スタイルを取り入れており、ひとつのカルチャーに縛られない柔軟な運営を実現しています。
各語学学校の方針について
語学学校の目的は「生徒の語学力を向上させること」です。これを実現させるため「スパルタ」ルールを採用している学校が多く存在します。スパルタの定義を明確にすることは難しいですが、概ね下記の3つが挙げられます。
- 校内では母国語利用禁止(英語のみ)
- 授業時間が多い(朝食前や夕食後にも授業あり)
- 門限や外出、外泊禁止などの制限がある(勉強に集中してもらうため)
CNE1はスパルタと対極のスタイルを採用しています。門限はありませんし、寝坊や体調不良等による授業不参加のペナルティもなく、母国語利用も可能です。ひとくくりにフィリピン留学と言っても各校のシステムは全く異なるもので、その背景を知り、自分に適した語学学校を注意深く選ぶ必要があります。
例えば、CNE1は自己管理が出来ない人にはあまり向いていません。生徒を縛るようなスパルタルールが存在しないからです。だらけようと思えばいくらでもダラダラできます。もちろん先生は可能な限りフォローして下さいますが、場合によっては半強制的に勉強に臨まざるを得ないスパルタ系の学校を選んだ方が結果を期待できる方も一定数いると思われます。
ルール制定理由の例を一つ挙げます。私はEOP(English Only Policy)を採用した方が英語学習に効率的だと思っていましたので、学校として採用しない理由を井坂さんにお伺いしたのです。
井坂さん曰く「自分より英語が喋れる人がグループの中にいると、必然的にその人ばかり喋るようになってしまい、喋れない生徒さんはストレスが溜まってしまいます。そして最終的には自分より喋れるその人を嫌いになってしまうので、EOPはそれを望む生徒さんだけに限らせて頂いています」とのことでした。そういえば入学直後、ビギナーの自分より数段上の英語力でいつも話しかけて下さる方がいました。非常に明るく積極的な好青年で、彼にとっては英語を話したい一心で全く悪意はないのですが、誠に申し訳ないことに少し疎ましく、少し嫉妬を感じたことを思い出し、井坂さんのおっしゃることが理解出来たのです。EOPはある程度のレベルに達している方については効果的ですが、ビギナーが挑戦するには少し厳しいというのが私の実感です。その意味で、CNE1は英語初心者の方にとてもオススメできる学校です。
自分に適した学校選びをフォローしてくれるのが留学エージェントですが、CNE1は創業から2012年現在まで方針としてエージェントを持たず、直接問い合わせを受け付けています。そのため運営側の業務量は膨大なものとなっていますが、エージェントというフィルタを通さずにユーザーのリクエストをリアルタイムに把握できるので、ユーザーニーズに合わせたPDCAサイクルを比較的回しやすく、しかも経営者である井坂さんが主にメール対応をなさっているため、投資や改善の必要が生じた場合の経営判断がとにかく早いのです。このようにCNE1は既存の語学学校とは一線を画すスタイルで運営するユニークな学校ですが、その裏には既存のフィリピン留学に新風を巻き起こしたいと切望し、あくまで生徒本位の立ち位置を忘れまいとする経営陣の熱意が込められているのであろうと思います。
フィリピン留学の優位性について
私が考えるフィリピン留学のアドバンテージは「授業の殆どがマンツーマン授業である上、留学費用が欧米と比べて圧倒的に安い」ことです。
英会話を上達させるにはスピーキングとリスニングの絶対量を確保することが重要で、そのためには先生を独占できるマンツーマンシステムは非常に効果的です。グループクラスでは50分授業のうち自分が話していたのは1分くらいといったことが珍しくありませんが、マンツーマンであれば自分と先生だけになるので、主体性を持って参加し、話し続けざる得ない状況になります。
留学費用はカリキュラム、設備、立地によって学校毎に差異はあるものの、2012年現在、1ヶ月10万円〜14万前後で留学することができます。仮に月12万円と見積もり、土日祝日を除いて月22日程度授業があるとします。マンツーマンで一日8時間授業に参加すると、一時間あたり700円未満の計算です。食費、寮費、掃除洗濯費、授業料すべて含めてこの価格なのです。日本の大手マンツーマン英会話学校に行くと1レッスン40分で6000円〜程度であることを考えると、いかにコストパフォーマンスが高いかお分かり頂けると思います。
フィリピンは公用語が英語とタガログ語であり、多くの人が流暢に英語を操ることができます。また、殆どの人が第二言語として英語を学んで身に付けているので、英語を学習する際のコツを比較的押さえています。一般市民は少なからずフィリピン訛りがありますが、英会話学校の教師においてはきちんと発音矯正を行なっており、問題を感じないレベルの美しい英語を話してくれます。ただし一部の教師を除きネイティブ・スピーカーではないため、ネイティブのそれと同様の表現力、スピードを求めるのであればフィリピン留学はおすすめしません。現行のフィリピン留学は、あくまで初級〜中級者をターゲットにしたものであり、TOEICでパーフェクトに近いスコアを取れる人が来る場所ではないと感じます。韓国では基礎を身につけるステップとして、欧米留学前にフィリピン留学を挟むことが一般的になっているようです。
最後に
初めてフィリピンに来たとき
私が初めてフィリピンに来た際、飛行機着陸後に入国ゲートへ向かうと税関スタッフが私を呼び止めました。ペラペラと何か言われたものの、さっぱり分からないので無視して逃げようとしたら拘束されかかり、身振り手振りから「カバンの中身を見せて下さい」と言っていることがわかったので、確認してもらい事無きを得ました。英語が全く喋れないというのはこういうことなのです。言語外コミュニケーションの経験が殆どなかったので、CNE1に着くどころか空港を出る前から「もう帰りたい」と思っていました(笑)。
到着ゲートではTwitterそのままのボーダーシャツを来た井坂さんが迎えに来て下さっていて、本当にイメージ通りだったのですぐにわかりましたし、心底ホッとしたのを覚えています。ご本人にお伺いすると、生徒のお迎えは創業からこれまでずっと継続しているとのこと。マニラからCNE1までは片道3-4時間かかるので、毎週となると経営者にとって決して楽な仕事ではありません。いつか誰かにバトンタッチする必要性は認識されつつも、可能な限りは続けていきたい、とのことでした。
英語は目的ではなく、意思伝達手段のひとつ
CNE1が存在しなかったら、おそらく私は今も英語が出来なかったと思います。英語を用いたコミュニケーションに抵抗が無くなったことで、その次の段階へ照準を合わせることが出来るようになりました。BBTのご縁からCNE1のご縁へとつながったことは私にとって人生を変える大きなきっかけとなりましたし、このような貴重な体験をさせて頂けましたこと、共同経営者のMr.Garry、井坂さん、CNE1スタッフ、そしてご一緒させて頂いた生徒の方々、関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。
フィリピン留学におけるコツは「楽しむこと」
最後に、私が好きな論語を引用して終わります。
原文:「子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者」
訳文:「これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
英訳:「To like is better than to know. To enjoy is better than to like.」
結果はもちろん重要ですが、楽しんでナンボなのです。
これからCNE1に来られる皆様、ぜひフィリピン留学を楽しんで下さい!
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