20代 男性
2011年5月~8月(12週間)
日常会話マンツーマン8時間コース
留学体験記をお読みになられる方へ。
初めまして、小山真悟と申します。まずは初めに、私が留学を決めた経緯等を軽く説明させて頂きます。私は会社を退職して留学しました。ちなみに職業は3年程プログラマをしていました。ただし、プログラマと言っても幸運というか不運というか、ほとんどプログラムを組まず設計だけ、会議だけ、という状態でした。
その中で日常的に海外の方とやり取りをしていましたが、お世辞にも満足にやり取りが出来ているとは言い難い状態でした。特に会話能力が欠如している事に気付き、海外の方とも十二分にやり取りが出来るようになりたいという気持ちと、仕事においても今後海外とのやり取りが重要であるという実感が相まって退職、留学という流れとなりました。
先に結論から申し上げます。
コストパフォーマンスの面から見て、フィリピン留学が(というよりCNE1モデルが)群を抜いて高いという事です。正直な話、タイムパフォーマンスの面でも群を抜いていると思います。単純に業務用の英会話能力を伸ばしたいと考えておられる方のみでなく、どこか他の国で働きたい、留学したいと考えておられる方にもまずここで一度、英語を訓練する事をお勧めします。
授業の体系及び講師の方について
私は12週の滞在の内、最初の2週ほどを6時間で過ごした後(8時間は相当厳しいと聞いていたので様子見の為、生活環境に慣れるまでは6時間にしていました)10週程を8時間マンツーマンのスケジュールで滞在しました。
私個人の考えとしては日々の授業の中で自分の英語能力の短所と長所を自覚する事がとても重要だと感じました。長所短所を自覚の上で授業に臨み、また先生と相談をし、その後自習の時間にそのポイントを元に自分なりのやり方を組んでいくと良いと思います。
また無理をしない事も重要だと思います。無理に難しいコースや時間を組み、モチベーションが下がってしまっては意味がありません。正直な話、授業の空き時間を利用して、先生と雑談をするなどの過ごし方もあるので。
先生の発音等ですが、ネイティブスピーカーでは無い事を留意して下さい。ただ、ここの先生方は講師職に就くにあたり再度訓練を受けている為、あまり違和感はありません。
ちなみに私が受けたクラスは、
- 基礎:日常会話4時間 追加:トラベル会話2時間
- 日常会話2時間追加(基礎単語重視)
- トラベル授業用のテキスト終了に伴い、マンツーマンの議論用授業へ変更
- 追加した日常会話のテキスト終了に伴い、ビジネス用会話に変更
上記のような流れです。自分の力量にあわせ、少しずつ難易度を上げました。元々ビジネスコースを最初から受けたかったのですが、無理だと思ったので石の上にも三年などと思いながら自分に実力がつくまで待ちました。
寮生活・食生活について
生活上、一番困ったのは洗濯の返却が遅い事でした。遅い時は4日後になります。清掃もかなりしっかりして頂けますが、人によっては不満が残るレベルだとは思って下さい。
食生活も学校の食堂の食事は、合う合わないが、はっきりと出ると思います。私もたまに飽きて近くのショッピングモールへ食事に行ったこともあります。それと個人的な提案ですが、たまに先生と外食をすると凄く楽しいので、よければ誘ってみて下さい。私の場合は幸運な事にフィリピンの生活に割合簡単に馴染めましたがやはり慣れない方はいます。これについては妥協点を見出す努力をして頂く他無いというのが私の意見です。
後、寮生活において、色々意見を言いたい時もあると思います。そのような時にも英語で色々話し合わなければいけない事態が多々あります。これも英語習得の一環と思って頂ければと思います。自分の意見を声に出すという事も英語習得の一部だとこちらにきて改めて気付かされました
観光について
折角フィリピンにこられたのですから、観光をして頂く事をお勧めします。
これは単純に楽しむという事だけではありません。はっきり言わせて頂いて、フィリピン(特に都市部)は日本に比べて治安はよくありません。タクシーが不当な料金を請求してきたり、スリがそこら辺に一杯いたりします。そして裕福そうな人は大体狙われます。フィリピン人含めてです。
よく言われる「日本は治安が良い」という事の実感を噛み締めて頂きたいからです。
また、お釣りが無いからお釣りを払えないと言い出すという自体に遭遇した事もあり、日本と様々な点が違います(ただし、個人的な経験に基づいて言わせて頂ければ、お釣りに関しては必ずお釣りが返ってくるという点は日本のサービスの質が高いという事かもしれません。アメリカでも同じような目にあった事があるので)
それからフィリピンはとても大きな所得格差があります。富裕層と貧困層が如実に見える形で現れています。その格差は日本の比では無いと思います。格差が絶望的に大きな社会という物を肌で感じる機会です。大きなビルの隣にバラックが建っているなど、印象的な光景が多々あります。また、日本という本当に先進国とこれから成長していくであろう国との差という物を見るという点で私はとても良い刺激であると思いました。
それと海外の方と実際に会話をするという実践的な英会話訓練の一種として大変良い経験になるという意味で私は観光をお勧めします。ただ、男性でも一人歩きは危ないですので、その点は御留意を。
授業後の過ごし方
授業後ですが、基本的には自由時間です。自由時間という事は自分でスケジュールを組む必要があるという事です。どのような組み方も正解だと先に言わせて下さい。他の生徒の方と親交を深める、自習する、先生との雑談を楽しむ、疲れたから寝る、どのようなスケジュールも正解です。全てが正解という事は自分が何を考えているか自覚する必要があるという事です。ここの留学で痛感した事があり、自主的に全て(本当に全て、です)を決めて、私はこうしたい、私はこう思う、という自分の意見を持つ事も英会話能力の一部であるという事です。
何となく英会話能力を高めたいという漠然とした気持ちで留学されるのも良いと思います。ただし、そのような場合でも何故自分が漠然と思ったのかという点も含めて自主的に考えて頂く事をお勧めします。とりあえず話さないと授業にもなりませんし。
ちなみに私の場合は、基本的に予習、復習、宿題、自習でした。自習では各月で自分の段階にあわせ内容を変えていました。初月は、文法通りに英語を喋る(まず英語に慣れる)
二月目は、英語を聞いて、その英語を口に出してみながら意味を調べる(リスニング力を鍛える事を主眼にしたトレーニング)
最終月は、内容自体は二月目と同じですが主に発音や抑揚に注意し、より自然な英語を話す為の練習(発音及び抑揚は今でも十分では無い為、練習しています)
また、話す速度を上げる為に英語の歌を歌うなどもして舌を鍛える事もしました。
ちなみに真面目に勉強していたように取られるかもしれませんが、実際はそんな事ありません。疲れた場合は早々と切り上げて寝て、早朝にまわしていましたし、飽きたら雑談したりと自分に無理の無い範囲内で行動していました。
日本では無いという事
CNE1は日本人と韓国人とフィリピン人が入り混じっている場所です。その為、思考の感覚がまったく違うと実感させられる事が時々あります。
人によってそれは不快に感じ、人によっては刺激になると思います。時には理解しがたいと言いたくなる時もあるかもしれません。しかしそこは英語の使い所です。是非がっつりと話し合って下さい。多分判り合えないだろうで終わらせるのは非常に残念な事です。判り合えないなら判り合えないと自分が、心底思うまで話し合うのが良いと思います。
様々な話題を元に話す事はとても良い英会話力の訓練です。
雑記
細かい事ですが多分役に立つであろう事を何点か。
- 大概の物は買えます。細かい物は忘れても大丈夫です。
- ATMは思った以上に使い物になりません。国際バンクでも、現地の銀行の提携先が違う為に特定のATMでしか引き出せないという事が当たり前となっています。そしてATMは頻繁に緊急メンテをしています。
- 虫が嫌いな方は電気式の殺虫剤が売っていますのでこれがお勧めです。噴霧式の殺虫剤も結構効き目が高いです。ただ室内において最も危険なのは蟻です。どうやって嗅ぎつけるのか袋詰めの食品にまで群がる事もあります。噴霧式殺虫剤で蟻のルートをつぶしてしまえばしばらくの間は蟻がわかなくなります。
- エアコン付きのバスは大抵異常に寒いです。長袖が必要なレベルです。また、こちらではトイレには紙が無いのが当たり前です。どこかへ遊びに行く際は長袖とトイレ用の紙はもっていった方が良いと思います。
- バスは都会へ行くと停留所がありますが、CNE1周辺含め田舎は明確なバス停留所がほぼありません。走ってくるバスに合図をして乗り込むのが一般的で、また降りる際も「パラ(降ろして)」と言うのが一般的です。ただ人が良く降りる場所が決まっているらしく、そのような場所は言うだけで止まってくれます。CNE1の前もそんな場所のひとつです。(元々幾つかの学校がまとまっている場所なので他の学校の学生さんも利用されているので)それでもたまに止まってくれない時があるので、そのような時は是非「パラ」と大きな声で。
- 空港は知りませんが、ショッピングモールでの両替は基本的に一万円札しか両替してくれません。
- 出国の際に、空港で空港使用料を取られます。空港にも銀行やATMがあるのでよほど大丈夫だと思いますが、万全を期したい方は空港使用料(750ペソ程度でした)を用意しておくと良いと思います。
最後に
留学当初は正直、先生が何を言っているのか判らない私のレベルでしたが、卒業では先生との会話には何も問題が無いレベルにまでなっていました。勿論これで十分などと言うつもりは毛頭ありません。
ただし“伝わる英語”を使う上で自分がどのような問題点をもっているかは自覚できましたし、どのようにして英語力を鍛錬すれば良いのかは自分なりに考える事が出来ました。今後長く英語と付き合っていく上で十二分に良いスタートをきれたと確信しています。
私としては話さざる負えない状況(マンツーマン)で8時間もの授業を提供して頂いたCNE1に大変感謝しております。また、現状の日本の英語授業では、英会話能力として大変大事なのにそもそも授業に組み込まれていない事に何点もある事に気付かされ、これでよいのかなどと様々な事を考える良い機会になりました。
まずは試しに一週間、それで良いと思います。自分への刺激の為や、長期留学の前の下見として一週間だけこられる方もいます。それだけでも自分の英語にどのような問題があるかを知る事は出来るはずです。
また数週間しっかり授業を受ければ確実に手ごたえがあります。昔から幾つか英会話教室に通ってはいましたが、ここに比べるとあれは何だったのかと思います。意味が無いとは思いません。ただあまりにも値段と授業のコストバランスに差がありすぎます。
それにこれだけ集中的に授業を受け続ける事も普通は中々難しいです。日本ではマンツーマンで何時間も…というのはかなり高いですし、他の語学学校でもここまで自分の好きに授業を組める所も中々無いでしょう。実際に他のマンツーマンを売りにしているフィリピンの語学学校でも実際には“半分の時間はグループレッスン”と授業が決まっている所もあります。強制的に英会話訓練が濃縮された状況に自分を追い込めるここの環境は時間対効果の面でも良いです。怠ける事も可能ですが、同時に好きなだけ自分を追い込む事も可能なので(たまに後悔する程に…)
以上、最後まで読んで頂きありがとうございます。日本ではあまり馴染みの無いフィリピンへの英語留学ですが、私は自分の選択が正しいと確信しています。留学先をまだ決めていないなら是非CNE1を一考して下さい。
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